不恰好な朝の馬 講談社文庫

井上荒野【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2011/03/14
• JAN: 9784062765206

商品レビュー

2015/09/25

連作短編集… なんだこれ？と思うと最後まで読めない短編集もあるけど、井上さんのは文章がそっけないのに読み進めてしまう。
好奇心で他人の生活を覗き見したくなることって自分にもあることを、登場人物の行動で知らしめられてしまう。
だからなんか居心地悪い気持ちを抱えたまま進み、その行動の先に思いがけないことが起こると気持ちが晴れるのかも。
みんな不穏なパッとしない日々を生きてるのね。。

山本文緒さんの解説が効いてます！

2014/11/30

14/11/30

表題含む七つの短編集。ちょっとずつ出てくる人物がかぶっててそれぞれの視点でそれぞれの物語がある。男は狡くて女は強い(恐い)なあと。

「あたしの存在、知っておいてもらいたかったんです」
と女は言い、
「奥さんだけがのうのうとしてるなんて、ゆるせない」
と言い、
「これでフィフティー・フィフティーでしょ？」
とも言った。
P13-14(不恰好な朝の馬)

2013/11/07

再読
秘密結社を企む中学生の娘、喫茶店でクリームソーダを頼む習慣のある中学校教師、教師とラブホテルへ行く教え子、喫茶店の女店主、出会い系サイトにハマる男…連作小説