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棟梁 技を伝え、人を育てる 文春文庫
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棟梁 技を伝え、人を育てる 文春文庫

小川三夫【著】, 塩野米松【聞き書き】

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棟梁 技を伝え、人を育てる 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/01/07
JAN 9784167801205

棟梁

¥803

商品レビュー

4.2

15件のお客様レビュー

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2021/05/05

大工の技術を時代に受け継ぎたい、弟子に芸をしっかり磨いてもらいたい。その思いから宮大工・小川三夫は拠点「鵤工舎」で、師匠として弟子とともに共同生活を行い、技を磨いている。 手取り足取り教えるわけでも、放任主義でもない。古寺の改修工事の現場に赴き、実際に仕事をする中で学びを深めてい...

大工の技術を時代に受け継ぎたい、弟子に芸をしっかり磨いてもらいたい。その思いから宮大工・小川三夫は拠点「鵤工舎」で、師匠として弟子とともに共同生活を行い、技を磨いている。 手取り足取り教えるわけでも、放任主義でもない。古寺の改修工事の現場に赴き、実際に仕事をする中で学びを深めていく。「人に任せ、人に譲ることで、伝統の技を生きたものとして伝えていけ」の精神だ。 本書前半〜中盤では、小川三夫の弟子見習いから独立、 「鵤工舎」内での人づくりの足取りを追っていく。 最終盤で紹介されるのが、師匠から受け継がれ弟子へと受け継いでいく斑鳩大工の口伝だ。一つ挙げれば「 木は方位のままに使え」。これは、一本一本異なる木の癖を見抜き、それをそのまま活かして工作すべき、との戒め。この言葉から、本書全体を通し描かれる「人づくりの心構え」へと立ち戻っていく。

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2020/06/30

今、「木の家」を普請してもらっている。 先日に「竹木舞」がようやく終わって、 今週から、「壁塗り」が始まっている。 棟梁もまだ50代という若さだけれど そこに集まってくださっている頭領たちも 40代の若い人たちである 普請の合間に 鑿、掛矢、玄翁、鉋、鋸… 「木組み」の話、「...

今、「木の家」を普請してもらっている。 先日に「竹木舞」がようやく終わって、 今週から、「壁塗り」が始まっている。 棟梁もまだ50代という若さだけれど そこに集まってくださっている頭領たちも 40代の若い人たちである 普請の合間に 鑿、掛矢、玄翁、鉋、鋸… 「木組み」の話、「道具」の話をさせてもらうのが なによりの楽しみでもある 今も「手業」を持ち続け 精進し続けておられる職人さんたちが ちゃんとおられることが ほんとうに うれしい 見学に来てくれる人たちと 話していると 必ず塩野米松さんの本の話が 当然のことながら 出てくる それも またうれしい

Posted by ブクログ

2020/03/14

教育関係者や経営者は、ぜひ一度読むべき本。 “ 学校では先生が教科書を使い、黒板を駆使して教えてくれます。  子供達は教わることが当たり前だと思っています。  教わればわかると思っています。  教わらないことは知らなくて当然だと思っています。  学校は一年が経てば進級し、三年経...

教育関係者や経営者は、ぜひ一度読むべき本。 “ 学校では先生が教科書を使い、黒板を駆使して教えてくれます。  子供達は教わることが当たり前だと思っています。  教わればわかると思っています。  教わらないことは知らなくて当然だと思っています。  学校は一年が経てば進級し、三年経てば卒業します。学校には期限があります。  (中略)  進級するには最低、決められた点数を取ればいいのです。  その点数を取るためには近道があり、早道があり、要領があります。  学校ばかりでなく、塾も予備校も、家庭教師も、それを教えてくれます。  このすべてが技や感覚を師匠から受け継ぐための障害になるのです。” 実は並行して『人生は勉強より「世渡り力」だ!』(岡野雅行:著)を読んでいたのだが、岡野さんと小川さんの言うことはかなり違う。 一口に「ものづくり」と言っても、建物と機械では、受注体制、相手先、生産体制など違う面がずいぶんあると思うが、それにもましてこの二人の性格の違いによるのではないかと思った。もちろんどっちが正解だとかいうことではなくて。 そして、さらに興味深いのは、これだけ性格の違う二人が期せずして同じことを言っている部分もあったことだ。 以下、感銘を受けた文の抜き書き。ただし一部のみ。本当は、この本全体を書き写したいぐらい。 “「育てる」と「育つ」は違う。 「育てる」というのは大変な仕事や。  導き方によっては、どこへ行ってしまうかわからんぞ。人の人生がかかってるんや。無責任にはできないわ。(中略)  しかし、「育つ」となれば話は別や。  育つための環境と機会を用意してやればいいわけだ。学びたい者は来て、その中で自分でやっていけばいい。時間はかかるし、近道も早道もないけども、自然に育っていくやろ。” “ 職人の修行は学校じゃねえから、八十点取れば合格ということはないんだ。人のお金で仕事をするんだから、自分の力を出し切って百点でなければならんのだよ。” “ 今のような複雑な道具を使う人は、その道具ができる範囲でしかものを考えねえと思うんだ。  そんだから、道具は複雑じゃなくて単純な方がいいんだ。” “ できる最高のことをする。それが基本や。  自分で枠を決めてしまったら、そこまでのことで満足してしまうやろ。それじゃあ、修行にならん。一歩でも前に行かなあ。”

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