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えーえんとくちから 笹井宏之作品集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PARCO出版 |
発売年月日 | 2010/12/27 |
JAN | 9784891948405 |
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えーえんとくちから
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商品レビュー
4.6
38件のお客様レビュー
第7回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会1-オンライン-で紹介された本です。 https://www.youtube.com/watch?v=6K8iFZB3ArU 2022.2.11
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※このレビューにはネタバレを含みます
特に好きな歌。 ◇「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい ◇美術史をかじったことで青年の味覚におこるやさしい変化 ◇白金のピアノにふれているゆびが、どうしようどこまでも未来だ ◇火から火が生まれるときの静かさであなたにわたす小さなコップ 文庫で持っておきたい。
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なんとも不思議な詩集。 絶望や悲しさが、あまりにもナチュラルに日常へ溶け込んでいる。絶望と悲しさの膜に覆われて生活しているかのような静(せい)の詩集。 筆者のことを詳しく知らなかったのだが、理解を深めた後再読すると、かなしさの中に確かなそれ以上のやさしさを見つけた。 まさにお父...
なんとも不思議な詩集。 絶望や悲しさが、あまりにもナチュラルに日常へ溶け込んでいる。絶望と悲しさの膜に覆われて生活しているかのような静(せい)の詩集。 筆者のことを詳しく知らなかったのだが、理解を深めた後再読すると、かなしさの中に確かなそれ以上のやさしさを見つけた。 まさにお父様の言葉通り「キラキラした細氷のような透明感のある清澄な感性と、それでいてどこか温もりが感じられる」存在。いろんなものの声を聴く力が強いひと、やさしいひとだったんだろうなあ。 この詩集のおかげで詩そのものの余白が好きになった。 西の空に巨大な顔が浮かんでいて日にいちどだけ目配せをする ゆびさきのきれいなひとにふれられて名前をなくす花びらがある ひとりでにりぼんむすびになっていたひもの痛みの、はかりしれない 内臓のひとつが桃であることの悲しみ抱いて一夜を明かす わたしだけ道行くひとになれなくてポストのわきでくちをあけてる 小説のなかで平和に暮らしているおじさんをやや折り曲げてみる すずむしの死にゆく声にひっそりとふくらんでゆく夜のカーテン
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