- 新品
- 書籍
- 書籍
パレスチナ「戦傷外科」の日々 行った、診た、切った
2,090円
獲得ポイント19P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 彩流社 |
発売年月日 | 2010/12/25 |
JAN | 9784779115707 |
- 書籍
- 書籍
パレスチナ「戦傷外科」の日々
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
パレスチナ「戦傷外科」の日々
¥2,090
在庫なし
商品レビュー
4.7
4件のお客様レビュー
『本書は、パレスチナ現地の医療活動中にリアルタイムで活動内容をHPにアップしていた当時の日記を加筆訂正してまとめたものである。多くは現地にいる間に書いたものであり、主にパレスチナでの生活に基づくものであるため、紛争の見方については、多くはパレスチナ側の主張に影響されているかもしれ...
『本書は、パレスチナ現地の医療活動中にリアルタイムで活動内容をHPにアップしていた当時の日記を加筆訂正してまとめたものである。多くは現地にいる間に書いたものであり、主にパレスチナでの生活に基づくものであるため、紛争の見方については、多くはパレスチナ側の主張に影響されているかもしれない。しかし、実際の戦時下(まさに現地は戦争状態である)での彼らの生活を見るとき、単に一部の過激派がテロを行っているような単純な話ではないということは本書をお読みになった読者には容易にご理解いただけると思う』―『あとがき』 副題に「行った、診た、切った」とある。差し詰め、カエサルの「来た、見た、勝った(veni, vidi, vici)を擬えているのだろう。「見た」が「診た」になっている辺り、くすり、とさせる。 実は著者とは同級生。とは言っても高校三年間一度も同じクラスになったことはない(話は逸れるが、そういう時、正しくは同窓生、と言うのかな。同じ学年の集まりでも同窓会と言うし。でも学年が違っても同じ学校出身なら同窓とも言うしね。同期、というと何だか会社の同期入社の人を連想してしまうし)。当時は一学年八クラスなので、まあそういう人の確率は62.5%以上。選択授業でのクラス合同の授業を入れても56.25%以上だから、つまり半分以上の人とは一緒のクラスになったことはない。彼も単にその内の一人だということ。部活や委員会でも一緒になったことは無くて、多分一度も話したことも無いんじゃないかな。そんな彼の著書を紹介してくれたのも元同級生(こちらは二年次のクラスメートなのでまさに元同級生)ということになるのだけれど。二つ上には爆風スランプの中野君が居たり、一つ上には「いつも何度でも」(千と千尋の神隠し)の主題歌の作詞家が居たりするようなちょっと変わった高校ではあったので、パレスチナに医療活動に行く人が居ても不思議ではない。それより指山君って頭が良くて東大に行った印象があるけど、東大理Ⅲではなかったような、と思ったら、農学部卒業後に(少し時間が空いている気がするけど)千葉大医学部へ行ったんだね。思わず、へえ、となる。 それにしても彼の経験して来たことは短期間ながら物凄く密度の高いことであることが淡々とした文章からも伝わる。特に第二次インティファーダ(2000年)直後のパレスチナの情勢は先の見通せない一触即発の緊張感が漂う状況であっただろうと想像すると尚更だ。そして彼の言う通り、世の中、白黒に単純に二分しようと大きな声で主張する人が居る時こそ、むしろ問題は高度に複雑で、それに倦んだ人々の中に「解決」を求める感情が高ぶっている時こそ戦争の危険は不可避となることは、時が経ってもちっとも変わりはない。そんな物事の本質が、静かで冷静な語り口から伝わってくる。と言いつつ、そんな中、飄々と、と表現してよい雰囲気で精力的にあちらこちらを移動して回る著者の姿は、無鉄砲とも思えるが小気味よくもある。指山君ってこんな人だったのか、との感慨が自然と湧く。 なるべく中立的な描写をしようとする著者の姿勢もあって、ともすると本書は一紛争地域における医療活動状況の報告書のような雰囲気すらある。特に、本書に掲載されている手術中の写真など、考えてみればよく撮らせてくれたなと思わずにはいられないものも多数あり、外科医というよりジャーナリストのような姿を思い浮かべてしまいがちなのだが、その間にも夥しい数の手術に携わり、かなり悲惨な状況の患者も診ている筈なのに、著者の文章には常に冷静さがある。流石、外科医として胆が据わっていると言うべきか。一方で誰彼となく話をし、また頼まれてもいない病院での仕事を自ら求めて行く姿勢は、悪く言えば何事も興味本位で見て回っているとも言えるけれど、世界を知ろう、という気概が常に著者の中にはあるが故のように伺える。またしても、へえ、そんな人だったんだね、という感慨に耽ってしまいそうになる。そして、いい本書いたね、とそっと呟いている自分に気付く。
Posted by
消化器外科医の著者様が踏み入れた、パレスチナ。医療を通じ、紛争の現実を目撃した生々しい記録です。現状を世界に伝えて欲しいとの現地の声がしっかり伝わってきて、背筋が寒くなりました。 そしてこの本を読み終えた時、ユダヤ人に対しての印象も変化しました。 より悪化する中東の情勢を知らなけ...
消化器外科医の著者様が踏み入れた、パレスチナ。医療を通じ、紛争の現実を目撃した生々しい記録です。現状を世界に伝えて欲しいとの現地の声がしっかり伝わってきて、背筋が寒くなりました。 そしてこの本を読み終えた時、ユダヤ人に対しての印象も変化しました。 より悪化する中東の情勢を知らなければならず、その上での適切な援助ってなんなんでしょう。偏った(主に欧米による)介入は正しいのでしょうか。 宗教よりもっと根深いものの答えの断片が、この本には含まれています。
Posted by
日本で普段目にする報道と、実際現地にいて目にする報道の落差に驚く。だが、そのような中でも人々は陽気で、問題だけでない部分も知ることができる。
Posted by