商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社 |
発売年月日 | 2010/12/02 |
JAN | 9784478015186 |
- 書籍
- 児童書
ボクも、川になって
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ボクも、川になって
¥1,540
在庫なし
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
今日ご紹介するのは里見喜久夫さんの書かれた絵本「ボクも、川になって」という一冊。 絵はワインや洋酒のパッケージデザイン等も手がけていらっしゃる牛島志津子さんが描かれています。 子ども達に読み聞かせてあげたい一冊というだけではなく、 自分自身にも読み聞かせてあげたい一冊なんですよ。...
今日ご紹介するのは里見喜久夫さんの書かれた絵本「ボクも、川になって」という一冊。 絵はワインや洋酒のパッケージデザイン等も手がけていらっしゃる牛島志津子さんが描かれています。 子ども達に読み聞かせてあげたい一冊というだけではなく、 自分自身にも読み聞かせてあげたい一冊なんですよ。 この絵本のテーマは「水」と「生命」。 水が生まれて地面に降りそそぎ、 やがて人や動物の身体に入ってくる。 そういった過程がゆったりとしたリズムで綴られています。 絵本は「絵」が主役と捉えられがちですが、 歌が歌詞と音楽の両方で構成されているように、 絵本も絵と文章の両方が互いに共鳴し合うことが大切だと思います。 この絵本の文章はとても優しくてリズミカルで、 読んでいて書かれている絵と同じように情景が頭に浮かんできます。 それほど言葉のリズムが素敵なんです。 例えばどういう感じなのかということを、 私がこの絵本の中で一番好きな一節を引用してお伝えさせていただきますね。 いつしか雨はやんで、森はひかりの海になる。 雨つぶは、ひかりのつぶになる。 雨つぶは、葉から葉へ、葉から地へ、 とりは羽ばたき、雨つぶをとばす。 ひかりのダンスがはじまる。 他のページも素敵な言葉と素敵な絵で綴られていますので、 ぜひ実際に手にとって読んでいただきたいと思います。 「言葉を紡ぐ(つむぐ)」という表現がピッタリの一冊です。 また、この絵本には「雨が降って川になる」ということ以上に、 心に染み入る素敵な物語が背景に織り込まれていますが、 それは巻末の著者の言葉を読むことで明らかになります。 生命の神秘や真実を感じさせられる内容なんですよ。 あとがきを読んでから絵本を読み返すと、 物語がいっそう心に染み入ります。 お子さんへの読み聞かせに良いのは当然のことながら、 一人でゆっくりと読むにも良い一冊です。 オススメです。ぜひ! ■絵本を「自分のために」読み聞かせてみる 今回この絵本を読んでいて、 絵本は声に出して読んだ方が良いということに気づきました。 実際に声を出さなくて口を動かすだけでも良いんです。 頭の中で言葉を思い浮かべるよりも、 口を動かして息に言葉を乗せて出す。 声を出さなくても自分の息に言葉を乗せて出してみると、 身体から出た言葉が宙を漂ってから再び戻ってきて、 言葉が身体の中に浸透して自分のものになっていく気がします。 また、口を動かして言葉を息に乗せることで、 絵本が本来持っているリズム通りに文章が身体に染み込みます。 これってとても大切なことだと思いませんか? 皆さんも「自分自身への読み聞かせ」をぜひお試しください。 きっと今までにない新しい感覚を覚えますよ。
Posted by