数学とは何か アティヤ 科学・数学論集

マイケル・F.アティヤ【著】, 志賀浩二【編訳】

• 販売会社／発売会社: 朝倉書店
• 発売年月日: 2010/11/25
• JAN: 9784254102475

商品レビュー

2012/11/04

大学院時代の知人が読んでいて、共感したという事で購入。
アティヤの過去の講演会やインタビューをまとめたもの。Atiyah-Singerの指数定理誕生の経緯等で自分でも知っているような数学者と親交があった事を知る。広中先生などの日本の数学者の回想録でも同じように個別に名前を知っていた方々が実は先輩後輩、師弟関係やゼミ仲間だったみたいな事を聞いて似ているなと思った。
リー群とかK理論などの数学の概念についても個別に話される事が多いけれど、それがどのような経緯で出てきた概念なのかを達観できている人が話しているのは参考になる。
気になったのは数学とコンピュータについての所で、誤解を恐れず言えば、4色問題はコンピュータが解き数学的な広がりが限定的だったというような事が書かれていて、それは正しいのかがわからなかった。