商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2010/11/20 |
JAN | 9784622075615 |
- 書籍
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よくできた女
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よくできた女
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
とても素敵だった。 某雑誌でおひとりさま小説として紹介されていたが、個人的にはおひとりさまよりも、ミルドレッド(主人公)の信仰心がかなり上手く表現されていて、それが良かった。 ミルドレッドは信心深い故、心が穏やかになったり、逆に自分を恥じたりする。その心情はユーモアがありつつ、と...
とても素敵だった。 某雑誌でおひとりさま小説として紹介されていたが、個人的にはおひとりさまよりも、ミルドレッド(主人公)の信仰心がかなり上手く表現されていて、それが良かった。 ミルドレッドは信心深い故、心が穏やかになったり、逆に自分を恥じたりする。その心情はユーモアがありつつ、とても慎ましい。 途中、「よくできた女」はみんなに振り回される都合の良い女にも見えてくるが、厄介ごとの渦中でも悪態吐かずに心を遣えるミルドレッドのことが好きになった。眠れない夜にミルドレッドが料理本を開いていた様に、私はこの本を開きたい。
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20世紀のジェーン・オースティンといわれても、『高慢と偏見』には特に感銘を受けなかった。 が、これはおもしろい。この種のおもしろさは経験したことがないかも。読みながら、くすりとも、にやりともしそうでしない状態がずーっと続いている感じ。不整脈のような波が頭の中に打ち寄せている感じ。...
20世紀のジェーン・オースティンといわれても、『高慢と偏見』には特に感銘を受けなかった。 が、これはおもしろい。この種のおもしろさは経験したことがないかも。読みながら、くすりとも、にやりともしそうでしない状態がずーっと続いている感じ。不整脈のような波が頭の中に打ち寄せている感じ。 再読まつり、前回は7年前 私にとってバーバラ・ピムを読むのは津村紀久子を読むのと似たような喜びがある。
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日本人作家さんの小説が続いたので、海外のまだ読んだことがない作家さんの本を!と手に取った一冊でした。 まず感じたのは、おひとり様小説と聞いて思い浮かべる人物像(いわゆる"喪女"を想像してました)とは少し違うなということでした。 自分の実情に対して僻みっぽさ...
日本人作家さんの小説が続いたので、海外のまだ読んだことがない作家さんの本を!と手に取った一冊でした。 まず感じたのは、おひとり様小説と聞いて思い浮かべる人物像(いわゆる"喪女"を想像してました)とは少し違うなということでした。 自分の実情に対して僻みっぽさやネガティブさはあるものの、それが過度ではないというか。 彼女の言った「今のままの私でいさせてよ」「けっこう幸せなんだから」というセリフが彼女の人格を物語っているなと感じます。 そして本筋とは外れますが「イタリア、ここでも君か!」というかんじで、イタリアの世界各国での愛されっぷりに笑えました。 あと、口紅を買いに行く下りの休憩室からレストランの描写。どこの国でも(そして時代でも)同じなのですね~(^^;)
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