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調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界 朝日新書
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調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界 朝日新書

高木裕【著】

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調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界 朝日新書

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2010/11/11
JAN 9784022733672

調律師、至高の音をつくる

¥770

商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

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2013/04/21

 調律師を必要とされる場がこれほど広いものだとは、驚くばかりであった。まったく不明を恥ずるばかりであるが、それにしてもスタンウェイを何十台も、いつでも出前できるように調律してあるとは、まことに恐れ入りました。

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2012/06/22

 「ハンブルク・スタインウェイ>ニューヨーク・スタインウェイって、ホント?」  「複数のピアノを同時に調律するプロセスは?」  「ステージにピアノを据える位置はどうやって決めるの?」  「クラシックとジャズ、それぞれの演奏や録音はどう違うの?」  たとえばそんな、コンサートの休...

 「ハンブルク・スタインウェイ>ニューヨーク・スタインウェイって、ホント?」  「複数のピアノを同時に調律するプロセスは?」  「ステージにピアノを据える位置はどうやって決めるの?」  「クラシックとジャズ、それぞれの演奏や録音はどう違うの?」  たとえばそんな、コンサートの休憩時間やCDのライナーノートを眺めながらふと頭をよぎるような問いを、とても分かりやすく解いてみせてくれる本。  カーネギーホールとニューヨーク・スタインウェイの技術発展が密接に関係していたという話、ピアノをホールに持ち込んでから仕上げるまでの話、クラシックとジャズの演奏技法や録音の違い(ジャズの話がスルーされないだけでも嬉しい!)……  さらに「コンサートの途中に調律をしなおすということ」「小さい音をコントロールすることこそ至難」……「そうだったのか!」とか、「やっぱり!」とか、読みながらパズルのピースがパチパチ噛み合っていくような心地良さ。ピアノ好き、調律という仕事に憧れを持つ者としては、ワクワクせずにいられない。  前半部分、そして客観的に書かれた経験談は本当に面白い。読み終わるのが勿体無くて、数日かけてチビチビ読み進めていったくらい。  ただ、後半の経験談では、自慢めいた話や、その一方で他者を貶すような話が目立ってくる。そこがちょっとガッカリなので★-1。

Posted by ブクログ

2011/06/18

筆者はピアノ調律師。一般向けの調律のほか、コンサートやレコーディングの際にプロ演奏家のための調律を行っている。プロ向けに、自社で管理するスタインウェイのピアノの貸出も行っている。 プロの矜恃を強く感じさせる1冊である。 ピアノの貸出事業は以下のような経緯で始めたものだという。プ...

筆者はピアノ調律師。一般向けの調律のほか、コンサートやレコーディングの際にプロ演奏家のための調律を行っている。プロ向けに、自社で管理するスタインウェイのピアノの貸出も行っている。 プロの矜恃を強く感じさせる1冊である。 ピアノの貸出事業は以下のような経緯で始めたものだという。プロの音楽家はほとんどが自分の楽器を持ち歩くが、ピアノは重いためにホールに置かれているものを使うのが普通だ。保管状態が悪く、音程が狂っていたり弾きにくかったりするピアノも多く、短時間で調律師が手を入れ(時には「修理」し)、演奏家が状態を見極めつつ弾くことになるらしい。筆者はこれに疑問を持ち、自分で運搬装置を開発して、自社で完璧に管理したピアノをコンサート開催地まで運ぶ事業を行っている。 一流の演奏家は、音楽性豊かに弾くことを目的とするため、小さい音が美しく響くようにするなど、プロの要求にしたがって調律したピアノは、技量の落ちる人には必ずしも弾きやすいものとはならないのだそうだ。筆者は車に例えて、F1レースカーのようなものと言っている。テクニックがなければ魅力も引き出せないというわけだ。それを支える調律師にも相応の高い技術が必要とされるのだという。 その他、ピアノの構造や歴史、筆者の会社も所有・管理するスタインウェイのピアノの魅力、日本クラシック音楽界の今後の展望など、プロの裏方ならではの話が多く、興味深く読めた。 *作夏、スタインウェイのピアノに触れる機会があった。娘と1曲連弾させてもらった(のだめで有名になったモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」を易しく編曲したもの)のだが、すてきな音色で弾きやすいピアノだった。筆者の言葉を借りれば、さしずめ、オートマ仕様に調律してあったのだろうけれど(^^;)。素人ながら、幸せな気分になりました。今でも思い出すとちょとほっこりする。すてきなピアノだったなぁ。

Posted by ブクログ

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