商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2010/10/20 |
JAN | 9784004312789 |
- 書籍
- 新書
ことばと思考
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ことばと思考
¥1,100
在庫なし
商品レビュー
4.1
58件のお客様レビュー
人間が世界を認識し、学習し、思考を広げていくことに対して、 言語がどんな役割を持っていて、どのように認識を助けているのか、 場合によってはどのように認識をゆがめているのか。 専門的な内容ながら、平易な言葉でわかりやすく説明されています。 目に見えない思考というものを、どのように...
人間が世界を認識し、学習し、思考を広げていくことに対して、 言語がどんな役割を持っていて、どのように認識を助けているのか、 場合によってはどのように認識をゆがめているのか。 専門的な内容ながら、平易な言葉でわかりやすく説明されています。 目に見えない思考というものを、どのように定量化、可視化するのか。 多くの実験の方法も紹介されていて研究者の工夫も垣間見れました。
Posted by
面白すぎる。言語で世の中は区切られている!(と自分は感じたが、言語に拘らず普遍的に通ずる概念もある、と本書では書かれていた。)左右がない世界、色が2種類しかない世界、10進法ではない世界は私には信じられないが、それで成り立っている社会が実際に存在することに衝撃を受けた。こんなに面...
面白すぎる。言語で世の中は区切られている!(と自分は感じたが、言語に拘らず普遍的に通ずる概念もある、と本書では書かれていた。)左右がない世界、色が2種類しかない世界、10進法ではない世界は私には信じられないが、それで成り立っている社会が実際に存在することに衝撃を受けた。こんなに面白い本を1000円(自分は借りたので0円)で読んでいいのだろうか…。申し訳ないのでせめて自費で購入しようと思う。
Posted by
「英語独習法」に続く、今井先生2冊目。 「英語〜」はタイトルの通り、英語と日本語の違いを軸に、言語感覚と認知のつながり、言語の違いによる認知の違いを教えてくれた。 この本はもっと幅広く、英語ドイツ語フランス語ロシア語中国語、更にはイヌイット語、ゴドベリ語(どこよ?)、グーグ・イ...
「英語独習法」に続く、今井先生2冊目。 「英語〜」はタイトルの通り、英語と日本語の違いを軸に、言語感覚と認知のつながり、言語の違いによる認知の違いを教えてくれた。 この本はもっと幅広く、英語ドイツ語フランス語ロシア語中国語、更にはイヌイット語、ゴドベリ語(どこよ?)、グーグ・イミディル語(ゆる言語学ラジオで言ってたやつだ!)まで、様々な言語の様々な差異を通して、サピア=ウォーフ仮説を検証する。 イヌイット語では、雪の種類に応じて20以上の独立した単語があるとか。 数の数え方の影響で、一般的にアジア圏のこどもは欧米のこどもより小さいうちに計算ができるようになるとか。 そういうトリビアな雑学だけでも結構楽しい。 個人的に1番面白かったのは、空間認知能力にも、複数の情報を組み合わせて推論することにも、言語が影響していて、だから、「色」情報と「相対位置」情報をヒントに宝探しをさせる実験(たとえば『黒い壁に向かって左側の角』)で、言語野を機能させなくする(ヘッドホンから聞こえてくる文章をどんどん復唱させながら宝探しをさせる)と、成功率が低下するという話。 この実験を考えたのがまず、すごいと思う。 言語がいかに認知に影響するか、人間の言語習得プロセスの面白さ、そして、世界の広さに驚かされる。
Posted by