商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2010/10/01 |
JAN | 9784591119082 |
- 書籍
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商品レビュー
3.3
11件のお客様レビュー
遠藤周作のシラノ、実在したシラノの手記とその研究者、そしてその私生活を眺める「私」という入れ子構造で語られる生活と文学。39/100
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遠藤周作『シラノ・ド・ベルジュラック』 巻末解説を呼んで、この人テレビドラマにチョイ役で出たりしていたなあと思い出す。フランスに行っていたのか ピランデルロ『よその家のあかり』『訪問』 不思議な作風だ。覗き見・胸元チラ見えがそれぞれ主題 神西清『恢復期』 思わせぶりというか何...
遠藤周作『シラノ・ド・ベルジュラック』 巻末解説を呼んで、この人テレビドラマにチョイ役で出たりしていたなあと思い出す。フランスに行っていたのか ピランデルロ『よその家のあかり』『訪問』 不思議な作風だ。覗き見・胸元チラ見えがそれぞれ主題 神西清『恢復期』 思わせぶりというか何というかよくわからん。百合さんとお父様
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「シラノ・ド・ベルジュラック」 まさに「学者」といったウイ先生。 文学はレトリックである。 純粋に文学を味わうためには、作品の言葉のみを素直にかつ正確に受け入れていくべきだ、ということなのかな?と思った。 私も、作品の時代背景や作者の人生・人柄、事実も加味して作品を味わいたい、と...
「シラノ・ド・ベルジュラック」 まさに「学者」といったウイ先生。 文学はレトリックである。 純粋に文学を味わうためには、作品の言葉のみを素直にかつ正確に受け入れていくべきだ、ということなのかな?と思った。 私も、作品の時代背景や作者の人生・人柄、事実も加味して作品を味わいたい、と思ってしまう。 そちらのほうが、より深く作品を感じることができるように思うからだ。 先生自体が、作品のような存在だ。 それだけで完結していて、生活の雑味がない。 それでも、裏には血の通った人間の苦しさを秘めている。 面白い作品だった。 「よその家のあかり」 幸せな家庭を、よくわからない男のために捨てるか? しかし、それが恋なのだろう・・・ この男も、幸福な家庭に憧れてのぞき見をしていたのがきっかけで、女に恋をしたのに、結局はその幸福な家庭をつぶしてしまう、なんて。。。 自分たちの部屋を、男がのぞいていたら、普通は気持ちが悪い。 なのに、恋に発展させるなんて、宿屋のおかみさんと娘さんは、どんな話をしたのだろうか。。。 多分、事実を率直に伝えたのだろうけれど。。。 少し不思議に思うことはあるものの、全体としてはなんだかリアル、とも感じられるお話だった。 ニンゲンって、不思議だもの。 「訪問」 なんじゃ、こりゃ。 幻想的すぎて、雰囲気しか入ってこない。 しかし、最後の女性の言葉が、ややはすっぱすぎて、それまでの上品で美しいイメージが崩れる。。。 訳が悪いのかもしれないけれど。 幽霊と思い出の融合か? この作品は「窓」の役割が弱いように感じるのは、きっと私の読みが浅いからなんだろうな。 「恢復期」 熱にうなされた頭の中や、混沌とした様子を描いているのだろう。 読み進むにつれて人物の設定が見えてくる。 しかし、全体を通して、非現実的な感じがして、感情移入しにくい。 しょっちゅう感じるのだけれど、男の描く女性には、違和感がたっぷりだ。 男の妄想、という風に思えてしまう。 そのうえ、気どった文章のように感じた。
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