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の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2023/02/18

遠藤周作のシラノ、実在したシラノの手記とその研究者、そしてその私生活を眺める「私」という入れ子構造で語られる生活と文学。39/100

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2022/12/24

遠藤周作『シラノ・ド・ベルジュラック』 巻末解説を呼んで、この人テレビドラマにチョイ役で出たりしていたなあと思い出す。フランスに行っていたのか ピランデルロ『よその家のあかり』『訪問』 不思議な作風だ。覗き見・胸元チラ見えがそれぞれ主題 神西清『恢復期』 思わせぶりというか何...

遠藤周作『シラノ・ド・ベルジュラック』 巻末解説を呼んで、この人テレビドラマにチョイ役で出たりしていたなあと思い出す。フランスに行っていたのか ピランデルロ『よその家のあかり』『訪問』 不思議な作風だ。覗き見・胸元チラ見えがそれぞれ主題 神西清『恢復期』 思わせぶりというか何というかよくわからん。百合さんとお父様

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2021/03/18

「シラノ・ド・ベルジュラック」 まさに「学者」といったウイ先生。 文学はレトリックである。 純粋に文学を味わうためには、作品の言葉のみを素直にかつ正確に受け入れていくべきだ、ということなのかな?と思った。 私も、作品の時代背景や作者の人生・人柄、事実も加味して作品を味わいたい、と...

「シラノ・ド・ベルジュラック」 まさに「学者」といったウイ先生。 文学はレトリックである。 純粋に文学を味わうためには、作品の言葉のみを素直にかつ正確に受け入れていくべきだ、ということなのかな?と思った。 私も、作品の時代背景や作者の人生・人柄、事実も加味して作品を味わいたい、と思ってしまう。 そちらのほうが、より深く作品を感じることができるように思うからだ。 先生自体が、作品のような存在だ。 それだけで完結していて、生活の雑味がない。 それでも、裏には血の通った人間の苦しさを秘めている。 面白い作品だった。 「よその家のあかり」 幸せな家庭を、よくわからない男のために捨てるか? しかし、それが恋なのだろう・・・ この男も、幸福な家庭に憧れてのぞき見をしていたのがきっかけで、女に恋をしたのに、結局はその幸福な家庭をつぶしてしまう、なんて。。。 自分たちの部屋を、男がのぞいていたら、普通は気持ちが悪い。 なのに、恋に発展させるなんて、宿屋のおかみさんと娘さんは、どんな話をしたのだろうか。。。 多分、事実を率直に伝えたのだろうけれど。。。 少し不思議に思うことはあるものの、全体としてはなんだかリアル、とも感じられるお話だった。 ニンゲンって、不思議だもの。 「訪問」 なんじゃ、こりゃ。 幻想的すぎて、雰囲気しか入ってこない。 しかし、最後の女性の言葉が、ややはすっぱすぎて、それまでの上品で美しいイメージが崩れる。。。 訳が悪いのかもしれないけれど。 幽霊と思い出の融合か? この作品は「窓」の役割が弱いように感じるのは、きっと私の読みが浅いからなんだろうな。 「恢復期」 熱にうなされた頭の中や、混沌とした様子を描いているのだろう。 読み進むにつれて人物の設定が見えてくる。 しかし、全体を通して、非現実的な感じがして、感情移入しにくい。 しょっちゅう感じるのだけれど、男の描く女性には、違和感がたっぷりだ。 男の妄想、という風に思えてしまう。 そのうえ、気どった文章のように感じた。

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2013/05/19

『シラノドベルジュラック』遠藤周作 人間観察を好むいやな主人公のはなしだけど、小説自体はなぜかそんなきらいじゃないな。 シラノって、聞いたことある。戯曲、有名なんだな、読みたいな。 『よその家のあかり』『訪問』ピランデルロ 明るい向かいの家を見つめる。死んだ女の訪問、白い胸元。...

『シラノドベルジュラック』遠藤周作 人間観察を好むいやな主人公のはなしだけど、小説自体はなぜかそんなきらいじゃないな。 シラノって、聞いたことある。戯曲、有名なんだな、読みたいな。 『よその家のあかり』『訪問』ピランデルロ 明るい向かいの家を見つめる。死んだ女の訪問、白い胸元。二作ともいまいち 『恢復期』神西清 日記形式はどうも好きでないよう。

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2013/04/03

遠藤周作『シラノ・ド・ベルジュラック』 ピランデルロ『よその家のあかり』『訪問』 神西 清『恢復期』

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2012/10/31

遠藤周作「シラノ・ド・ベルジュラック」、主人公のの心情を表す鋭い表現が印象に残った。ビランデルロ「よその家のあかり」「訪問」読者のまぶたに情景を描かせる文章。神西清「恢復期」療養中の主人公が感じた自分の変化。自分が気付かない変化をよく文章に表せるものだ。

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2012/03/28

ピランデルロ『よその家のあかり』 もう二度と自分が手にすることは出来なくなってしまったものは、なぜこうも美しく切ないものなのか。 他の作品も読んでみたくなりました。

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2011/10/19

初読、『百年文庫』シリーズ。 一冊一冊、単漢字のタイトルが付いていて、その字にちなんだ短編文学作品が幾つか収録されている、というスタイル。 短編ゆえに重すぎず、読みづらそうな古典文学でもとっつきやすいのが◎。 それでもやはり純文学、一つの文章をじっくりイメージしながら解読していく...

初読、『百年文庫』シリーズ。 一冊一冊、単漢字のタイトルが付いていて、その字にちなんだ短編文学作品が幾つか収録されている、というスタイル。 短編ゆえに重すぎず、読みづらそうな古典文学でもとっつきやすいのが◎。 それでもやはり純文学、一つの文章をじっくりイメージしながら解読していくように読まないと先に進めない。これぞ読書!という読書体験をさせてもらいました。

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2011/08/01

ピランデルロ「よその家のあかり」は絶品。神西清「恢復期」も、乙女の日記にしては明晰すぎる気がするが、爽やかでいい。

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2011/05/09
  • ネタバレ

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シラノ・ド・ベルジュラック 日本人の「文学とは人間の真実を追究するもの」という意見に対して、フランスでは「そんなものは宗教がやってくれる」という反論に納得した。(P39)最後の先生の言葉が、先生が唯一見せた感情だと思う。(P41) よその家のあかり よその家のあたたかいあかりで人間性を取り戻したのに、よその家のあたたかいあかりを奪ってしまったのは悲しい。 訪問 難しい。 恢復期 幸福ではなく平静というのが印象的だった。(P102)

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