UFO大通り 講談社文庫

島田荘司【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2010/10/14
• JAN: 9784062767712

商品レビュー

2024/05/19

宇宙人だったりの超常現象が出てくるミステリを違和感なく落とし込むのは難しく見える。Aが理由で宇宙人だと勘違いしてました！ってのはなんか興醒めだし
本作はそこを上手いことやりくりしてて、なかな面白かった
強いて言えば、最後の突入シーンであの脳筋刑事さんを活躍させて欲しかったかなあ
ただ馬鹿で前時代的なだけで、憎めないキャラにして欲しかった

後半はストーリーがあちこちに飛んでいって、書きながらプロットを考えたのかなあと感じた

血って洗えば完璧に落ちるもの？
傘でぶん殴ってきた女がハムスターのアナフィラキシーショックで死ぬ話はもう少しなんかやりようなかったのかな、、、
描写が重々しくて、読んでいて疲れた
最期の法律知識を使って言い逃れようとするシーンがお気に入り

2023/01/30

中編２本からなら一冊。
いつものとおり、些細なことから御手洗潔が事件の全貌を見抜き、事件を解決していきます。
２本とも事件解決に必要な部分が同じところがあるので、敢えて揃えたのかな？と思われます。

2022/12/31

銀色に塗られた顔、目張りした部屋、シーツを被り死んだ謎の男、雨の日に傘を折る女、奇妙な事件から鮮やかに真相(トリック自体は言われてみればなんでもない)を掴んでみせるところが安定の島田荘司。はやく結末を知りたいとページをめくる手が止まらない。1981年とか1994年とか回顧する形式である必要はあるのかな。(トリックが現代科学ならすぐバレるからという理由とか？)