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日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 NHKブックス1163
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日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 NHKブックス1163

東浩紀【編】

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日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 NHKブックス1163

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会
発売年月日 2010/08/27
JAN 9784140911631

日本的想像力の未来

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商品レビュー

3.5

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2022/08/13

【日本的未成熟の系譜】(キース・ヴィンセント) 日本を愛す海外の人=オタク的 another countryでなくpromise land 近代化→女性性、母性社会 原爆と米軍占領による去勢 村上隆は確信犯的にそれを逆手にとり、倒錯・変態する風刺として描く 【アート界におけるク...

【日本的未成熟の系譜】(キース・ヴィンセント) 日本を愛す海外の人=オタク的 another countryでなくpromise land 近代化→女性性、母性社会 原爆と米軍占領による去勢 村上隆は確信犯的にそれを逆手にとり、倒錯・変態する風刺として描く 【アート界におけるクール・ジャパンの戦略的プロデュース法】村上隆 Mr. 【日本映画と未成熟】黒沢清 オフビート感覚 【かわいいの本質】宮台真司 1963 『少女クラブ』→『少女フレンド』講談社 『少女ブック』→『週刊マーガレット』集英社 コクーニング 記号化 オヤジに対する「変の無害化」→援交ブーム ガングロ=性的視線の遮断 【日本的未成熟をめぐって】 貧しい芸術アルテ・ポーヴェラ 【クール・ジャパノロジーの不可能性と可能性】ジョナサン・エイブル 未知、理解不可能 九鬼 いきの媚態 対象として矮小化されている 【プロレタリア文学のクールさの可能性】ヘザー・ボーウェン=ストライク found 【ヨーロッパにおけるクール・ジャパノロジーの兆し】シュテフィ・リヒター 【1992以降の日本のサブカル史における意味論の変遷】宮台真司 【トランスナショナルな理論の構築に向けて】毛利嘉孝 【もう一つの日本学】 【ポップカルチャー言説の視差から考える】

Posted by ブクログ

2018/06/09

2010年におこなわれたシンポジウムの記録で、本書の編者である東浩紀のほか、社会学者の宮台真司、芸術家の村上隆、映画監督の黒沢清などが参加しています。また、東や斎藤環の著作の英語訳にたずさわったジョナサン・エイブルなど、外国人の参加者もくわわって、「クール・ジャパン」にまつわる諸...

2010年におこなわれたシンポジウムの記録で、本書の編者である東浩紀のほか、社会学者の宮台真司、芸術家の村上隆、映画監督の黒沢清などが参加しています。また、東や斎藤環の著作の英語訳にたずさわったジョナサン・エイブルなど、外国人の参加者もくわわって、「クール・ジャパン」にまつわる諸問題が論じられています。 『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)などの東のオタク論でセクシュアリティの問題が回避されていることを、斎藤環や小谷真理らが批判していましたが、それと並んで東にはサブカルチャーにおけるナショナリズムおよびオリエンタリズムの問題にも関心が希薄であるように感じられます。本書でもそうした東のスタンスは保持されており、おそらくシンポジウムに参加しながら書籍版への参加を強く拒んだ大塚英志がその点についての厳しい批判をおこなっていたのではないかと推測するのですが、毛利嘉孝によってこの点についての問題提起がなされています。 「クール・ジャパン」を問題視する大塚らの立場と、そこに本質的な問題はないとする東との対立軸が明瞭になっていればもう少し見通しのきく議論になっていたのではないかと思うのですが、けっきょくなぜ「クール・ジャパン」について議論しているのかよくわからないような話になっており、少し拍子抜けでした。 もっとも、当時においてはいまだ「クール・ジャパン」の内包する具体的な問題が表面化していなかったことも、議論が深まらない原因だったのではないでしょうか。現在では、たとえば本書刊行とほぼ同時期に起こったムーヴメントとしてのK-POP現象などを通して、東アジアにおけるポップ・カルチャーが孕むナショナリズムの軋轢について具体的な議論がなされる条件が生まれているのではないかという気もします。

Posted by ブクログ

2017/04/28

日本のポップカルチャーを雑駁にくくった「クール・ジャパン」という言説を巡り、宮代・東両氏の分析を軸に欧米の日本学・日本研究者や世界で活躍する日本の映画監督・アーティストを交えてその視座の現状を炙り出す。議論は時に擦れ違いぶつかり合うが、結論で河野至恩氏も強調しているように、その錯...

日本のポップカルチャーを雑駁にくくった「クール・ジャパン」という言説を巡り、宮代・東両氏の分析を軸に欧米の日本学・日本研究者や世界で活躍する日本の映画監督・アーティストを交えてその視座の現状を炙り出す。議論は時に擦れ違いぶつかり合うが、結論で河野至恩氏も強調しているように、その錯綜する視座の炙り出しこそが本書やその元となるシンポジウムの真骨頂だと肯定的に受け止められる。(刊行から7年が経過しているが引き続き)今後の論の推移を見守りたい。

Posted by ブクログ

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