1,800円以上の注文で送料無料

日本的想像力の未来 の商品レビュー

3.5

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/08/13

【日本的未成熟の系譜】(キース・ヴィンセント) 日本を愛す海外の人=オタク的 another countryでなくpromise land 近代化→女性性、母性社会 原爆と米軍占領による去勢 村上隆は確信犯的にそれを逆手にとり、倒錯・変態する風刺として描く 【アート界におけるク...

【日本的未成熟の系譜】(キース・ヴィンセント) 日本を愛す海外の人=オタク的 another countryでなくpromise land 近代化→女性性、母性社会 原爆と米軍占領による去勢 村上隆は確信犯的にそれを逆手にとり、倒錯・変態する風刺として描く 【アート界におけるクール・ジャパンの戦略的プロデュース法】村上隆 Mr. 【日本映画と未成熟】黒沢清 オフビート感覚 【かわいいの本質】宮台真司 1963 『少女クラブ』→『少女フレンド』講談社 『少女ブック』→『週刊マーガレット』集英社 コクーニング 記号化 オヤジに対する「変の無害化」→援交ブーム ガングロ=性的視線の遮断 【日本的未成熟をめぐって】 貧しい芸術アルテ・ポーヴェラ 【クール・ジャパノロジーの不可能性と可能性】ジョナサン・エイブル 未知、理解不可能 九鬼 いきの媚態 対象として矮小化されている 【プロレタリア文学のクールさの可能性】ヘザー・ボーウェン=ストライク found 【ヨーロッパにおけるクール・ジャパノロジーの兆し】シュテフィ・リヒター 【1992以降の日本のサブカル史における意味論の変遷】宮台真司 【トランスナショナルな理論の構築に向けて】毛利嘉孝 【もう一つの日本学】 【ポップカルチャー言説の視差から考える】

Posted byブクログ

2018/06/09

2010年におこなわれたシンポジウムの記録で、本書の編者である東浩紀のほか、社会学者の宮台真司、芸術家の村上隆、映画監督の黒沢清などが参加しています。また、東や斎藤環の著作の英語訳にたずさわったジョナサン・エイブルなど、外国人の参加者もくわわって、「クール・ジャパン」にまつわる諸...

2010年におこなわれたシンポジウムの記録で、本書の編者である東浩紀のほか、社会学者の宮台真司、芸術家の村上隆、映画監督の黒沢清などが参加しています。また、東や斎藤環の著作の英語訳にたずさわったジョナサン・エイブルなど、外国人の参加者もくわわって、「クール・ジャパン」にまつわる諸問題が論じられています。 『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)などの東のオタク論でセクシュアリティの問題が回避されていることを、斎藤環や小谷真理らが批判していましたが、それと並んで東にはサブカルチャーにおけるナショナリズムおよびオリエンタリズムの問題にも関心が希薄であるように感じられます。本書でもそうした東のスタンスは保持されており、おそらくシンポジウムに参加しながら書籍版への参加を強く拒んだ大塚英志がその点についての厳しい批判をおこなっていたのではないかと推測するのですが、毛利嘉孝によってこの点についての問題提起がなされています。 「クール・ジャパン」を問題視する大塚らの立場と、そこに本質的な問題はないとする東との対立軸が明瞭になっていればもう少し見通しのきく議論になっていたのではないかと思うのですが、けっきょくなぜ「クール・ジャパン」について議論しているのかよくわからないような話になっており、少し拍子抜けでした。 もっとも、当時においてはいまだ「クール・ジャパン」の内包する具体的な問題が表面化していなかったことも、議論が深まらない原因だったのではないでしょうか。現在では、たとえば本書刊行とほぼ同時期に起こったムーヴメントとしてのK-POP現象などを通して、東アジアにおけるポップ・カルチャーが孕むナショナリズムの軋轢について具体的な議論がなされる条件が生まれているのではないかという気もします。

Posted byブクログ

2017/04/28

日本のポップカルチャーを雑駁にくくった「クール・ジャパン」という言説を巡り、宮代・東両氏の分析を軸に欧米の日本学・日本研究者や世界で活躍する日本の映画監督・アーティストを交えてその視座の現状を炙り出す。議論は時に擦れ違いぶつかり合うが、結論で河野至恩氏も強調しているように、その錯...

日本のポップカルチャーを雑駁にくくった「クール・ジャパン」という言説を巡り、宮代・東両氏の分析を軸に欧米の日本学・日本研究者や世界で活躍する日本の映画監督・アーティストを交えてその視座の現状を炙り出す。議論は時に擦れ違いぶつかり合うが、結論で河野至恩氏も強調しているように、その錯綜する視座の炙り出しこそが本書やその元となるシンポジウムの真骨頂だと肯定的に受け止められる。(刊行から7年が経過しているが引き続き)今後の論の推移を見守りたい。

Posted byブクログ

2012/08/30

東浩紀ファンなので読んでみることにした2年前のシンポジウムのまとめ本。 自分自身はオタクというほどオタクでもないが、メジャーどころのアニメや漫画は読んではいる。 オタクを学問として見るといろいろと小難しいことを言えるのだろうが、当のオタクの人々は何も考えていないのだろう。特に外国...

東浩紀ファンなので読んでみることにした2年前のシンポジウムのまとめ本。 自分自身はオタクというほどオタクでもないが、メジャーどころのアニメや漫画は読んではいる。 オタクを学問として見るといろいろと小難しいことを言えるのだろうが、当のオタクの人々は何も考えていないのだろう。特に外国の人に日本のサブカルチャー回りを分析されるとなんだかむず痒い気持ちになる。 宮台真司の「かわいい」論の講演は面白かった。2000年くらいから回りでも「かわいい」を使う人が増えてきたのがずっと不思議だったので、ある意味で納得できた。 村上隆の講演もまた面白い。Mrという人のプロデュースの報告という体で、戦略的に自分を売り込むことの大切さを説いている。 まずは、世界(世間)と自分の両方を分からなくてはならないが、難しい。

Posted byブクログ

2011/03/19

クールジャパノロジーについてのシンポジウムを書籍化した本。微妙にかみ合ってたり、かみ合ってなかったり。最後の対談での東と毛利の対決が面白かった。完全にかみ合ってないし。毛利がどうとかではなくて、毛利的な分析ももっと見たい。

Posted byブクログ

2011/02/02

日本はサブカルチャーの国とか、未成熟の国とか世界から揶揄されることがある。この本は、それに対して、各々の専門家が意見を言い合う形となっており、東工大でのシンポジウムが元になっている。いきなり私的意見を言ってしまえば、日本が明治期のように啓蒙的にならずとも、また学生運動が盛んだった...

日本はサブカルチャーの国とか、未成熟の国とか世界から揶揄されることがある。この本は、それに対して、各々の専門家が意見を言い合う形となっており、東工大でのシンポジウムが元になっている。いきなり私的意見を言ってしまえば、日本が明治期のように啓蒙的にならずとも、また学生運動が盛んだったころのように、哲学や思想、政治、教養に精通していなくてもかまわないと思っている。というのも、それが真に求められているのであるならば、国が内側から変わろうとする力が働き始めるはずだからである。今の日本では、海外から来る外国人向けのPR大使であったり、クールジャパンとネーミングがつくなど、どちらかといえばそのサブカルチャーの流れに乗っかろうとする動きの方が顕著に見られる。そして、とりもなおさず、このような国というのもまた珍しいことは間違いない。その国の風土や文化、歴史というものを見渡してみても、その環境が国民の意識形成に与える役割は大きいといえる。ただ、そうはいっても、国ごとに根付いた文化に優劣などというものはない。あるのはただ、自分にとってどんな環境が望ましいかとする絶えない思いのみである。いやいやながら、日本に固執する必要はない。もはやサブカルチャーは日本のイメージのひとつにまで拡大し、切っても切り離せないところまできてしまっているのだから。

Posted byブクログ

2011/01/31

日本のポップカルチャーのコンテンツに直ちに社会的文脈の刻印を見い出すのでなく、日本のポップカルチャーによる社会的文脈の無関連化機能が要求される仕方が各国の文脈ゆえにどう違うかを分析するべき。

Posted byブクログ

2011/01/13

 2010年3月に東京工業大学で行われたシンポジウム「クール・ジャパノロジーの可能性」の内容を編纂したもの。  あんまり議論がかみ合ってなかったりするんだけど、ラストに収録されている河野至恩による総括を最初に読むとすんなりと読み進められる。  クール・ジャパンとは何かを求めて読ん...

 2010年3月に東京工業大学で行われたシンポジウム「クール・ジャパノロジーの可能性」の内容を編纂したもの。  あんまり議論がかみ合ってなかったりするんだけど、ラストに収録されている河野至恩による総括を最初に読むとすんなりと読み進められる。  クール・ジャパンとは何かを求めて読んじゃうとガッカリしちゃうでしょうが、各論者の語り方そのものが興味深く、また各論者の切り口の差異から日本のポップ・カルチャーを巡る動きが浮かび上がる。  それにしても、毛利嘉孝がボコボコにされてる印象が強調される討議部分の収録が痛すぎる。

Posted byブクログ

2010/10/31

後半の毛利さん-東さん間の緊張感がものすごかったです。宮台さんの発言は久々に前期宮台さんを思わせるものが多く、非常に良かったです。

Posted byブクログ

2010/10/13

夏目漱石は1905年の時点ですでに日本文学の未熟さを嘆いている。 ポップカルチャーって、オタク文化のこと?日本のサブカルチャーのこと?なんだか正直さっぱりよくわからない。 というかクールジャパンって言うが、どうしてそれがクールなのだろうか? 日本が世界に出ていくのに、こういうアニ...

夏目漱石は1905年の時点ですでに日本文学の未熟さを嘆いている。 ポップカルチャーって、オタク文化のこと?日本のサブカルチャーのこと?なんだか正直さっぱりよくわからない。 というかクールジャパンって言うが、どうしてそれがクールなのだろうか? 日本が世界に出ていくのに、こういうアニメやらなんやらで世界で有名になるのは良いかな。グローバル化された日本のポップカルチャーってなんだ???

Posted byブクログ