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親鸞 煩悩具足のほとけ NHKブックス178
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親鸞 煩悩具足のほとけ NHKブックス178

笠原一男(著者)

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親鸞 煩悩具足のほとけ NHKブックス178

1,012

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会
発売年月日 1986/09/01
JAN 9784140011782

親鸞

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2022/10/10

親鸞の生涯をたどるとともに、『歎異抄』や『末燈鈔』にしるされた彼のことばを現代語訳で紹介し、その思想をわかりやすく解説している本です。 著者は、親鸞が越後から関東へ拠点を移すことになった理由を、彼の説く教えが人びとに受け入れられていったことで強力な連帯が形成され、農民支配がゆる...

親鸞の生涯をたどるとともに、『歎異抄』や『末燈鈔』にしるされた彼のことばを現代語訳で紹介し、その思想をわかりやすく解説している本です。 著者は、親鸞が越後から関東へ拠点を移すことになった理由を、彼の説く教えが人びとに受け入れられていったことで強力な連帯が形成され、農民支配がゆるがされたことに危機感をいだく土豪たちと旧仏教が手を結び、念仏の弾圧に動いたためだとしています。そして恵信尼の父も旧来の支配者層に属しており、彼が関東にもっていた所領の管理人として親鸞を送り出すという手立てがとられたのではないかという推測を提出しています。 また著者は、晩年に親鸞が関東から大挙して京に帰ることを決意したときにも、同様の事情があったと主張します。念仏というあたらしい信仰に依拠することで、農民たちは旧来の権威を否定する視点にたつことができるようになりました。このことが念仏に対する弾圧の背景にあったと著者は考えています。 善鸞義絶事件については、善鸞が親鸞の教えをゆがめ、関東における念仏排斥の運動をみちびくことになったという見かたが示されています。こうした著者の解釈がどの程度の妥当性をもっているのか、わたくし自身には判断ができないのですが、親鸞のいなくなった東国での信者たちの動揺と、他力の教えに対する従来の仏教勢力や社会の制度との軋轢が生じることになった状況に著者の目が向けられている点については、興味深いと感じました。

Posted by ブクログ