商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2010/08/11 |
JAN | 9784480033208 |
- 書籍
- 文庫
じゃじゃ馬馴らし
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じゃじゃ馬馴らし
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
ちくま文庫版シェイクスピア全集第20巻。強情で口の悪いじゃじゃ馬娘に求婚した男の講じた方策とは……? とある姉妹の結婚をめぐるドタバタ劇。求婚者たちの計略が入り乱れる筋書きは素直に面白いが、本作には気になる点が二つある。 1,劇中劇という構造になっているのは何故か。その意味は...
ちくま文庫版シェイクスピア全集第20巻。強情で口の悪いじゃじゃ馬娘に求婚した男の講じた方策とは……? とある姉妹の結婚をめぐるドタバタ劇。求婚者たちの計略が入り乱れる筋書きは素直に面白いが、本作には気になる点が二つある。 1,劇中劇という構造になっているのは何故か。その意味は? 2,本作のテーマは現代の観客にどう受け止められているか。 冒頭で劇を鑑賞するという形になっていたはずなのに、最後はそのまま本編の物語が終わってしまい、劇を見ていたはずの男が出てこないのが謎。これ何の意味があるの?いろいろと考察はあるのだろうけど、とりあえずはわからないまま。 じゃじゃ馬として煙たがられていた姉娘が、結婚して旦那に修正され、淑女としての演説をかますところまで成長する、というのが本作のキモなのだろう。最後の姿は映画でいえば「ローマの休日」を思わせるような迫力がある。しかしこれ、フェミニズム的にどうなのか。女性としてあるべき姿、というものが価値観として固まっていた当時には美しい物語だったのかもしれないが、現代においてはかなり問題を感じる内容だ。これもたくさん意見や考察がありそう。ちらっとWikipediaをのぞいただけでもかなりの情報があるので、機会があれば調べてみるかな。
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現代ならモラハラで訴えられそう…というのは置いといて、強気な女性ほど圧に弱いもの、お淑やかで内気に見える女性が結婚後豹変することもある、当時の人たちも「そうそう」と頷きながら観ていたのかも、と思うと笑えてくる。女に頭が上がらないのは古今東西同じか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
学生の頃にお芝居で観た記憶が朧げにあり、 懐かしく手に取る。 しかし私が観たのはミュージカルの『キスミーケイト』だった。 このたび『じゃじゃ馬馴らし』を通して読むことで、 キスミーケイトの面白さも更新された。 豹変したケイトの最後の長台詞が逆に怖い…… 「夫に従順な妻」に「馴らす」過程は今でいうDVで、 最後の最後の台詞にもある通り、 果たして誰にとってもハッピーエンドなのか?という所あり。 それが面白さなのかも。 「ぺトルーチオ、絶対数年後に キャタリーナに背中刺されるよね。」と 本作を貸した友人と大いに盛り上がった。 訳者の苦労話、とても興味深かった。 文字通り一言一句の調整!
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