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ガラスの鍵 光文社古典新訳文庫
921円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2010/08/09 |
| JAN | 9784334752101 |
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ガラスの鍵
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ガラスの鍵
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ボーモントは賭博師としては冴えないが友情に熱く、タフで頭が良いだけでなく一匹狼でどこか影のある男。親友のマドウィッグが上院議員の息子殺害の犯人だと疑われる中、一人で真犯人を突き止める。ステッキの辺りで犯人は想像がついてしまったが、結末は予想外だった。ちゃんと仁義を通して別れるところもかっこよかった。巻末の年譜からボーモントはハメットの分身では?と感じた。なので他の作品を読んだ後にまた『ガラスの鍵』に戻ってきたい。1930年に雑誌掲載、1931年に刊行なので約100年前の作品。もう古典と呼ばれてしまうのね。
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オーソドックスな探偵小説を読んでみたい、これが基本の基なんだってものを読んでみたい、そんなことを思いながら本書を手に取ったが、期待はまたしても裏切られた。読み終わった今はむしろ裏切られてよかったと思っている。 この『ガラスの鍵』という小説だが、面白いほどち善人と呼べる善人がいな...
オーソドックスな探偵小説を読んでみたい、これが基本の基なんだってものを読んでみたい、そんなことを思いながら本書を手に取ったが、期待はまたしても裏切られた。読み終わった今はむしろ裏切られてよかったと思っている。 この『ガラスの鍵』という小説だが、面白いほどち善人と呼べる善人がいない。主人公のネッドボーモンドからしてそもそも博打狂いであり、本作最初の殺人事件が起きた際には、裏社会のボス(明確な記述はないが、本編での登場人物たちの言葉からしてそうであろう。)である友人を利用して地方検事局の特別捜査官になり、あげくこの友人の妹で被害者の恋人であるオパールをも騙し、自分の競馬の配当金を持ち逃げした男に濡れ衣を着せた上で金を取り戻すという悪の離れ業を序盤からやってのける。 以後、ネッドは友人であるポールがこの殺人事件の容疑書に仕立て上げられそうになっていることを知り、濡れ衣を晴らすために奔走するのだが、このポールという男が明らかに非合法な手腕を使っていることや、敵対者への容赦の無さなど彼の残忍な人間性が本文の各所で仄めかされており、本当にこの男を救って良いのだろうかと思わされる。そして敵対者というのがまた違法酒場を経営し脅迫や殺しもする悪党だからこっちにも同調できない。更にこの争いあう二人の悪党の背後には政治家達がおり、間近に控えた選挙戦に向けてお互い荒事を用い、警察、雑誌メディアを私物のように扱って世論を動かして選挙で優位に立とうとしているのである。相当に腐り切っている。 後半に入っても主人公は友人を優位に立たせるためにとある人物を自殺に追い込むような行動に出たり、ネッドとポールの敵対者が今度は内輪揉めを始めたりと悪徳と腐敗の香りはどこまでいっても薄まることはない。ポールに至っては本当に360度どこを見渡しても敵だらけという状態なのだ。おそらく全読者からも見放されている。 さらにこの小説、最後に謎は解けるものの、中盤まで登場人物達は真実を求めるように動くというよりは、真実を「隠す」、または「都合よく作り変える」ように動くのである。いつまでたっても目の前の霧が晴れてこない。そう、まさに悪人小説といって差し支えないと思う。 そしてこのような強烈な悪人小説が面白いのかどうかといえば、文句なしに面白いのである。 現代の汚職、罪を犯した人間の心理、他社より優位に立とうとする闘争心、利権に関わる人々の醜さ、メディアのデマに簡単に流される大衆の愚かさ、こういった人間の負の部分が完璧に作品世界に反映されている。推理小説としての明快さにはかけるが、人間社会を明快に写し出したという点では本当に読んでいて清々しくなるほどだ。著者のお気に入りの作品という話も頷ける。 探偵小説に純文学的なエッセンスを求める人に非常にお勧めな一冊だ。
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政治家の息子が殺された事件で嫌疑をかけられている裏社会の大物のために、主人公の賭博師が一肌脱いで調べまわるというハードボイルド小説。 第三者視点で話が進むため、思考内容や感情の描写は無く、外観の描写を通じて読者が想像するというスタイルで、それがハードボイルド小説の基本形とのことだ...
政治家の息子が殺された事件で嫌疑をかけられている裏社会の大物のために、主人公の賭博師が一肌脱いで調べまわるというハードボイルド小説。 第三者視点で話が進むため、思考内容や感情の描写は無く、外観の描写を通じて読者が想像するというスタイルで、それがハードボイルド小説の基本形とのことだが、「思考内容や感情内容を直接描写されないので外観から推し量る」というのは映画やドラマも同じでは? ハードボイルド小説に対するイメージは「ニヒルな主人公がキザなセリフを連発する」というものだったが、本作はクドくないどころか、むしろあっさりしていると感じた。 ラストは「それって仁義としてどうなの?」という方向へ投げっぱなしにしたように感じて、あまり好みではない。
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