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我ら戦争犯罪人にあらず 復刊「幽囚回顧録」
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産経新聞出版/日本工業新聞社 |
発売年月日 | 2010/07/20 |
JAN | 9784819111089 |
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我ら戦争犯罪人にあらず
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
すごく良い。「幽囚回顧録」の復刊。今はそちらの題名で復刊しているのでそちらのほうがう安くかつ手に入れやすい。戦犯というとA級戦犯を思い浮かべる人が多いと思うが、本書で扱われるのはBC級。前半は主に部下たちの裁判、後半は自分の裁判。かと言ってこの本は自己弁護に終止したり、日本軍が残...
すごく良い。「幽囚回顧録」の復刊。今はそちらの題名で復刊しているのでそちらのほうがう安くかつ手に入れやすい。戦犯というとA級戦犯を思い浮かべる人が多いと思うが、本書で扱われるのはBC級。前半は主に部下たちの裁判、後半は自分の裁判。かと言ってこの本は自己弁護に終止したり、日本軍が残虐行為をしたことを全部否定しいるわけではないし、戦勝国側の人間でも褒めるところは褒めている。本書を抜書きしたら、右翼に都合が良くも、左翼に都合が良くも出来る。だからどちらの人も読むといいと思う。本人は豚籠事件というものについて死刑にされかけ、結局無罪になったのだが、「豚籠事件」と検索しても本書しか出てこない。このような冤罪がたくさんあったのだろう。第四章の2、「獄内通信」という、死刑になる橋本豊平という面識のない部下との内密の通信の項は白眉。
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知性と道徳性がもっとも高い水準で並存した稀有の人物。 大局観をもち、なおかつ部下を慈しみ、あたうる限りやるべきことを実行に移した点で、「規範と行動をもっとも高い水準で両立させた人物」といってもいいだろう。 このように秀抜の人物が、乗っていた輸送船の沈没、搭乗機の故障・不時着など幾多の事故から生還したうえ、豪・蘭2カ国の戦犯法廷でそれぞれ死刑を(真実に照らせば当然の結果であるが、これも幾多の幸運によって)免れたこと、さらに自決に失敗し日本に帰還し、最終的に83歳の生命を全うされたことは戦後の日本人にとって僥倖だったと考える。 帰国後、自己に課した謹慎同然の生活のなかで本書のような肉声を残されたことを思うとき、この人は天から特別な使命を与えられ全うしたのだと思わずにいられない。 本書には戦後に加筆された項目として「反省録」もあるが、当時の日本が置かれていた状況と顧みるべき点が冷静な筆致で整理されており、やはり感銘を受ける。
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