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浜矩子の「新しい経済学」 グローバル市民主義の薦め 角川SSC新書
858円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川SSコミュニケーションズ/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/07/08 |
JAN | 9784047315259 |
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浜矩子の「新しい経済学」
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浜矩子の「新しい経済学」
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
蟹工船ブームにも言及、経済はもともと人間を幸せにするために存在するはずだったのにという著者の疑問から出発しています。いつしか人はグルーバル・ジャングルの中で「みんなで考えること」をしなくなってしまった。自己責任で部門別損益を追求し、隙間において人々が出会わなくなった。かつては創造...
蟹工船ブームにも言及、経済はもともと人間を幸せにするために存在するはずだったのにという著者の疑問から出発しています。いつしか人はグルーバル・ジャングルの中で「みんなで考えること」をしなくなってしまった。自己責任で部門別損益を追求し、隙間において人々が出会わなくなった。かつては創造性の宝庫だった部門と部門の隙間がいまや不毛地帯と化している。とのこと、耳の痛い話です。著者が提唱する「グローバル市民主義」は「江戸の長屋の住人たち」の姿にも重なります。個人の生き方から、日本のあり方(成長戦略は古い皮袋、成熟社会の新しい酒は新しい皮袋を探さなくてはならない)まで。
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経済には全く疎いが、ここで言われているように、グローバル経済が浸透する中で、経済そのもの質が変化しているということはなんとなく理解できる。 本書において、原因の一つとして挙げているのは、金本位制の終焉にともなう、管理通貨制である。 これにより通貨供給量の制約がなくなり、コントロ...
経済には全く疎いが、ここで言われているように、グローバル経済が浸透する中で、経済そのもの質が変化しているということはなんとなく理解できる。 本書において、原因の一つとして挙げているのは、金本位制の終焉にともなう、管理通貨制である。 これにより通貨供給量の制約がなくなり、コントロール不全となってしまった。 それに加えて、グローバル化した経済の世界から信用という概念が希薄になり、この間発達した金融工学によって、リーマンショックのような不幸な事態が引き起こされる。 あるのは「自分さえよければ」という、競争に急き立てられ、挙句の果てに経済という生態系のバランスを崩している。 著者は、解決策として「グローバル市民主義」を掲げ、地球時代の経済人(ホモ・グローバノミクス)として、経済活動の三つの黄金の正三角形をめざさすべきだと説く。 すわなち、成長・競争・分配、地球・国家・地域、ヒト・モノ・カネ、の三つのバランスの回復である。 これらそれぞれの一要素のみが肥大化することで問題が起きており、パレート最適が崩れている。 それでは、グローバル市民となるためにはどうすればいいか? 残念ながらそのことについての具体的な処方箋は示されていない。 経済がグローバル化した世界では、すでに「国富論」は通用しない。 著者は、今の現状を、自分さえよければいいという「僕富論」と名付ける。 そして、目指すべきを、三方よしの感受性を持つ「君富論」だという。 三方よしをいうのなら、企業の社会的責任にも触れてほしかった。 そして、その実現のための組織のマネジメントにも触れてほしかった。 著者が言うように、例えば日本経済なんだかんだ言って成長している。 問題は、稼いだお金が回らないことだ。 これは、国の政策の問題でもあるが、企業が魅力的な製品・サービスを提供できていないということでもあるのではないか。 あるいは、働く仲間を切り捨てて、部分最適→全体不最適を招くやり方は、組織のマネジメントに問題があるのではないか。 国が過去に背負っていた役割を果たせなくなり、企業や組織のマネジメントが、人々や世の中をよりよくしていくということについて、何十年も前からドラッカーは語っていた。 ヒトに注目するのなら、ヒトのいる場面、そこでヒトを変えるプロセスについて考えないといけないのではないかと思いました。
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(「BOOK」データベースより) 経済は誰のために存在するのか―。そんな根源的な問いから始まる本書。鋭い分析力と広く豊かな視野を持つ著者は「経済は本来、人の営みそのもの」と説く。グローバル・ジャングルの中で牙をむき続ける新型デフレを乗り越えるために必要なことは何か―。独自の視点か...
(「BOOK」データベースより) 経済は誰のために存在するのか―。そんな根源的な問いから始まる本書。鋭い分析力と広く豊かな視野を持つ著者は「経済は本来、人の営みそのもの」と説く。グローバル・ジャングルの中で牙をむき続ける新型デフレを乗り越えるために必要なことは何か―。独自の視点から描きだす、“潰し合い”から“分かち合い”へ、これから先の経済論。
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