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下から目線で読む『孫子』 ちくま新書
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下から目線で読む『孫子』 ちくま新書

山田史生【著】

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下から目線で読む『孫子』 ちくま新書

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2010/07/07
JAN 9784480065605

下から目線で読む『孫子』

¥770

商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2023/03/24

『孫子』のことばを引用し、それについての著者自身のエッセイがつづられている本です。 本書の前書きにあたる「買おうか買うまいか迷っておられるひとに」で著者は、「『孫子』というテキストを、勝つためのノウハウを説いたものとしてでなく、うまく負けるための心構えとして読み替えてみたい」と...

『孫子』のことばを引用し、それについての著者自身のエッセイがつづられている本です。 本書の前書きにあたる「買おうか買うまいか迷っておられるひとに」で著者は、「『孫子』というテキストを、勝つためのノウハウを説いたものとしてでなく、うまく負けるための心構えとして読み替えてみたい」と述べていますが、そうした観点から『孫子』を体系的に解釈しているわけではなく、「せいぜい『孫子』をネタにした雑文といったところである」と著者自身が述べるように、かなり自由に書かれたエッセイ集といった印象を受けました。 「卒は善くしてこれを養わしむ。これを敵に勝ちて強を益すという」という章句をめぐる説明では、「相手に勝つことによって自分の強さが増すというのは、……自分とは異なる価値観を受け容れることによって「多様性」が増すという質的な変化のほうが大きいんじゃないだろうか」と述べられています。また、「寡なきものは、人に備うるものなればなり。衆きものは、人をして己に備えしむるものなればなり」という章句については、「コレを読みながら、アレも考えているという「ながら」流のほうが好きである。一点に集中しようとすると、たいてい失敗する」と著者自身の立場が語られています。 このように、現代的な観点から自由に著者自身の考えが提示されており、それなりにおもしろく読んだところもあったのですが、「わたしは妻と娘とに対して連戦連敗である」といったユーモア・センスがくり返されて、個人的にはやや鼻白むところもありました。

Posted by ブクログ

2020/03/01

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065605/

Posted by ブクログ

2014/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 歴史上、数々の支配者たちに熟読されてきた兵法書の古典『孫子』。 人間心理への深い洞察をもとに必勝の理を説いた同書を、視点をひっくり返して読んでみたら、何が見えてくるのか。 自明とされた「勝ち」というものが、にわかに揺らぎ始めるかもしれない。 『孫子』のなかから、これぞという言葉を選び、八方破れの無手勝流でもって解釈しながら、その真意を探る。 [ 目次 ] ほんとうに戦ってよいのだろうか―計篇第一 なるべく早めに止めるようにする―作戦篇第二 できれば戦わずに勝つほうがよい―謀攻篇第三 なるべく負けにくい態勢をつくる―形篇第四 とにかく勢いに乗るようにしよう―勢篇第五 なにがなんでも主導権をにぎろう―虚実篇第六 とりあえず機先を制しておこうか―軍争篇第七 そのつど臨機応変にやるしかない―九変篇第八 ところで現状はどうなんだろうか―行軍篇第九 なんとか有利にやれないものかな―地形篇第十〔ほか〕 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

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