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砂糖菓子が壊れるとき 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1972/08/01 |
| JAN | 9784101146027 |
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砂糖菓子が壊れるとき
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砂糖菓子が壊れるとき
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
大叔母の本棚から受け継いだ本です。 かなり古い文庫本で、今から50年ほど前の作品。無学なので著者の曽野綾子さんの経歴を調べてから読みました。また、後書に「美しい山手系のご婦人で、才女で、調和の取れた考えのできる完璧な人!」と書かれており、そんな曽野綾子自身も睡眠薬に依存する時...
大叔母の本棚から受け継いだ本です。 かなり古い文庫本で、今から50年ほど前の作品。無学なので著者の曽野綾子さんの経歴を調べてから読みました。また、後書に「美しい山手系のご婦人で、才女で、調和の取れた考えのできる完璧な人!」と書かれており、そんな曽野綾子自身も睡眠薬に依存する時代が長かったそうです。 女性の幸せを全て掴み取ったような人でさえも、睡眠薬に溺れるのなら社会の木端に生きる我々にはどんな救いが与えられるべきか、そのようなことを考えながら読みました。 タイトルを伏線回収するタイプの熱い作品でした。 まず冒頭に、昭和級のとんでもない女性蔑視発言が飛び交い、主人公自身も「男性がえらい」という人生観ではあったけど、流石についていけないと思う部分があって、しかも変な理由で振られる描写が私の心を鷲掴みにしました。なんというか、舞台は昭和なんだけど、主人公が今っぽいというか。地雷系ではないんだけど、顔が整っていて柔らかい部分が令和っぽく感じました。 主人公・京子のモデルはマリリン・モンローです。ほとんどそのまま、ノーマの恋愛歴が反映されており、よく研究された小説だと思います。 驚いたのは、作者の観察眼が「精神」というものを極めて正確に理解している描写でした。1960年台の日本の精神医学は未開で、ほとほと理解も見解もない状態なのに、文学が医学の隙間を埋めるように強烈に描かれており、軽く30〜40年先取りするような描写の連続です。京子が抱える発狂の遺伝子への恐れやADHDや愛着障害、生理前のPMSが「友人の視点」として描かれており、女のヒステリーに留まらず、生理サイクルの中で気分の浮き沈みを見つけた曽野綾子の観察眼が、医学を超越していて、日本の文壇の凄みを感じました。 また、おそらく曽野綾子自身の経験も重ねられているようで、作中に登場する「鶴羽繁子」はあとがきを書いた鶴羽伸子がモデルだと思われます。寄稿した後、2人は絶交状態になるなど一言では表せない関係性が思われます。その鶴羽によると、曽野綾子は睡眠薬で事故死したマリリンに自分の行く末を感じたのではなく、生死の間に見た人間ドラマに感動したのだと書かれていました。私も同じようなことを感じながら読みました。ノーマを理解しようとしたのが、曽野綾子なんだと思います。 最初の彼氏「女は魂がないから美しいなんて言えない、野生的な可愛い生き物だよ」というびっくり女性蔑視から始まり、大金持ちのパトロン彼氏とは金銭ではないイノセントな関係性を見せて、新聞記者と長く続く不思議な関係性、大学教授の勘違いは生々しさがこびりついてずっと不快だったし、野球選手の土岐さんは長嶋茂雄がモデルだろうけど、まるで大谷翔平を描写するような逞しさとシンプルな人間性はなぜか安心感があった。長嶋茂雄に尊敬を込めて「労働者の肉体」と表現してるのがお気に入りです。最後の結婚はなんだか居心地が悪い思いで読みました。 印象に残ったのはロケで訪れた旅館で、女中たちが「女でも見惚れるね」「あの女優は白痴美じゃないねえ」なんて世間話してるシーンです。散々大衆雑誌では色気やセックスシンボル、頭の弱い女像として書かれていたけど、女性の本質を見抜くのは同性なんだと思わせる内容でした。 曽野綾子は、ノーマが不幸な生い立ちと遺伝に怯える影のある女性だと気づいた瞬間に、日本中にこの事実を伝えたかったのだと思いました。 最初の彼氏(女性蔑視がきついやつ!)が芥川龍之介の「葱」の話を京子に聞かせます。 葱は100年前の小説、砂糖菓子は50年前の小説。 葱に出てくる女給さんの可愛さは、京子や、マリリンモンローにある可憐さに似てると感じます。 男の都合で作られた女と、そうでない瑞々しさを持った生活的な女の虚構が、明治と昭和にあったのだろうと思うのです。その差を文豪たちが見つけ出してくれたと私は想像して満足する、そんな小説でした。
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豊かな肉体を持ってはいるが、その内部は綺麗に纏めるならば繊細 纏めないならば心配性、な人。 相手を選ぶ目がないのか、それとも貧乏くじを引くのか それとも単に駄目な人にしてしまうのか。 人の評価に気にしたり、気にしなかったり。 浮き沈みが激しい女性、という印象もあります。 よく...
豊かな肉体を持ってはいるが、その内部は綺麗に纏めるならば繊細 纏めないならば心配性、な人。 相手を選ぶ目がないのか、それとも貧乏くじを引くのか それとも単に駄目な人にしてしまうのか。 人の評価に気にしたり、気にしなかったり。 浮き沈みが激しい女性、という印象もあります。 よく分からなかったのは、女子大生の人達からの手紙の内容。 パットが入っている、とありますが、一体どこを指して言っているのか。 胸の事かとも思ったのですが、写真を撮った、という事実を 知っているのですから違うはずです。 では一体どこの事を言っているのか? もしも胸だと言っているのならば…自分たちこそ賤しい人、に 思えてくるのですが、それが狙い?? 途中読んでいて、疲れてきました。
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どの有名女優がモデルかと考えながら読んでいると、 あとがきで正解がわかります^^ いかに美しく生まれても、この人の人生を辿りたいとは思えないでしょう 平凡で、少し鈍感で、平均的な生き方が一番幸せなのでしょう 悲しい話だが涙しながら読了
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