商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 鍬谷書店 |
発売年月日 | 2010/06/01 |
JAN | 9784903699257 |
- 書籍
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日本鍼灸えのまなざし
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日本鍼灸えのまなざし
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著者は新聞記者を経て鍼灸師になったというユニークな経歴を持つ人物です。 本書は外圧の危機にさらされる日本鍼灸の現状について、ここ数年、色々な雑誌やネットで発表したものを加筆・編集したもののようです。 次のような現状を紹介していました。 ・国を挙げて伝統医学を推している主導権をと...
著者は新聞記者を経て鍼灸師になったというユニークな経歴を持つ人物です。 本書は外圧の危機にさらされる日本鍼灸の現状について、ここ数年、色々な雑誌やネットで発表したものを加筆・編集したもののようです。 次のような現状を紹介していました。 ・国を挙げて伝統医学を推している主導権をとった中国。 ・一方で流派が乱立して力を発揮できない日本鍼灸界。 ・臨床できないまま卒業させる教育と卒後研修の不備。 ・独自の発展を遂げつつある欧米や韓国の鍼灸界。 これらを踏まえて日本鍼灸に対する問題提起を行なっていて、総ページ数は400ページを越え、欄外にも解説を加えた膨大な分量に及んでいました。 個人的に興味深かったのは、日本国内で長く問題意識を持ちながらもそれらを先送りする一方で、世界各地では日本や中国の鍼灸をベースにしつつもその地域の実情にあった新たな鍼灸を構築されようとしている動きなどです。 井の中に閉じこもって鍼灸先進国などと胡坐をかいていられないほど、世界の動きの中で取り残されつつある現状に著者の憂慮と問題提起が示されていました。 文章も元記者というだけあり洗練されていて、情報量も多く、コストパフォーマンスに優れた本だと思いました。
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