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ユニクロ型デフレと国家破産 文春新書
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ユニクロ型デフレと国家破産 文春新書

浜矩子【著】

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ユニクロ型デフレと国家破産 文春新書

935

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/06/20
JAN 9784166607594

ユニクロ型デフレと国家破産

¥935

商品レビュー

3.1

18件のお客様レビュー

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2017/04/16

☆☆☆☆ 【グローバル化は外からやっては来なかった】 正社員は非正規雇用者への転落を恐れ、非正規雇用者は海外の低賃金労働者と競合し「豊かさのなかの貧困」に陥った。こうして社会全体に不安が広がりつつある。一方、マネーの万能性が喧伝され、マネーを生まない人間や活動が否定されがちな社会...

☆☆☆☆ 【グローバル化は外からやっては来なかった】 正社員は非正規雇用者への転落を恐れ、非正規雇用者は海外の低賃金労働者と競合し「豊かさのなかの貧困」に陥った。こうして社会全体に不安が広がりつつある。一方、マネーの万能性が喧伝され、マネーを生まない人間や活動が否定されがちな社会に変わっていくのであった。 ところが、グローバル化は外からやって来たのではなく、グローバル化に適応するために自らの生き残りをかけて、グローバル・ジャングルのもっとも先鋭的な部分に自らを組み込んできたのである。 物の値段、人(労働力)の値段をめぐって、激烈な競争がデフレを助長することは、私たちを取り巻く、“歯止めなき安売り競争”をみても、容易に理解される。 ただ一方で、金融の世界もグローバル化されていく。かつてないほどの規模で金が世界をかけめぐり、金融を共有する時代が現代であると同時に、利益を求めて、儲かるところに集中するのが金の本質であることを考えると、資産インフレが非常に起きやすい。 この“実物デフレ”と“資産インフレ”が共存することは、歴史的にみて極めて特異な情況であるが、これが第三次グローバル化時代“の経済の大きな特徴である。 一蓮托生で世界は衰微していくことを。私たちは21世紀になって10年のうちに学んだ。 『ミネルヴァの梟は黄昏どきに飛び立つ』 ローマ神話の知性の女神、ミネルヴァの使いである梟はのイメージ。 21世紀になってまだ、20世紀の黄昏を引きずっているこの世界に、新世紀の本格的な夜明けを告げる梟は、まだ飛び立っていない。それを阻むのは「強い国家であれば問題を解決してくれるのではないか」「どこかでまたバブルが起きれば、地球経済はうまく回り始めるのではないか」という、われわれの“切り替わらない心”である。 新しいもの、未知のものは誰しも怖い。しかし、地球上のすべての人間がともに手を携え、「あまねき富の均霑」という頂上を目指して山をのぼっていくために、われわれはいまふもとの薄暗がりの中に立っている。新しい智慧の到来を告げるミネルヴァの梟を、勇気をもって飛び立たせてやらなければならない。 今がその時だ。智慧の女神とその使者が、我々を待っている。

Posted by ブクログ

2017/01/22
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2010年刊行。覚書。➀30年程度、米国が必要としたドル高幻想に日本は加担。現在もドル高幻想を維持しようとする米国の思惑は強い。ただ、米国輸出振興のためのドル安の可能性は危機管理として必要事項。②グローバル化の進展がデフレ亢進の主要因。が、グローバル化は是正不可だし、人・物・金の保護主義は全体の経済力を低下。③ニクソンショック、レーガノミクス、グリーンスパンは注目検討要。特に後二者。④アイスランドは反面教師に。独(メルケル)・仏(サルコジ)の米国流を咀嚼する手法、蘭の労働政策は参考に。⑤三方一両損の発想。 aバブル論と史的展開、bニクソンショック以降の経済事象分析は興味深い。また、提言の基本としての、三方一両損の発想には親近感。ただ、雇用創出に関する提言が余りない。加え、グローバル企業等、事業体として収益を得た地域における納税の問題も余り書かれない。公共サービス(法人も同様に享受)に対する対価について、収益を上げているのにただ乗りするのは納得しがたいので…。著者は同志社大学大学院ビジネス研究科教授。

Posted by ブクログ

2013/12/01
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読書レポート:ユニクロ型デフレと国家破産 (文春新書) 浜矩子 著 | デジたろうとピアノ http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=4535

Posted by ブクログ