商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1987/06/15 |
JAN | 9784150401894 |
- 書籍
- 文庫
暗い森の少女
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
暗い森の少女
¥789
在庫なし
商品レビュー
3.3
10件のお客様レビュー
大好きなスラッシャー映画『アリス・スイート・アリス』の雰囲気に似ているということで購入。読むのに時間がかかってしまったが、面白かった。ベスの人格が露になる洞窟内でのシーンが生々しくて恐ろしい。
Posted by
モダンホラーの〝古典〟として評価を得ている1977年発表作。 100年前、断崖に面した森の中で、実の父親に陵辱されて死んだ少女の怨念が、のちの世に新たな惨劇をもたらす。その犠牲となるのが、親の世代では無く〝同世代〟となる無垢な子どもたちという点が肝だろう。幸福な家庭を破滅させるこ...
モダンホラーの〝古典〟として評価を得ている1977年発表作。 100年前、断崖に面した森の中で、実の父親に陵辱されて死んだ少女の怨念が、のちの世に新たな惨劇をもたらす。その犠牲となるのが、親の世代では無く〝同世代〟となる無垢な子どもたちという点が肝だろう。幸福な家庭を破滅させることで恨みを晴らす「少女」の捻れた狂気は、悲劇性よりも加虐的な面が強調されている。 ストーリーは極めてシンプルで、崩壊していく家族の有り様をじっくりと描き、流麗とはいかないまでも筆力はある。繰り返される惨事に人々は為す術もなく、現状を受け入れざるを得ないという虚無感も表現されている。結果的に真相は明らかにされず、事件も解決しない。消化不良気味ではあるのだが、これもモダンホラー独自のスタンダードな幕引きと捉えれば腹も立たない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
憑き物系のホラーである。名家に伝わる伝説と怨念が幼気な少女に降臨する。まさかそれはないよね、という展開にどんどん突き進んでいく上に、結果が別のところに被さるという絶望感。和製ホラーのフォーマットに懐かしさすら感じてきたのは終盤で、理に落ちると思っていた自分が浅はかでした。オチに至っては、あぁ、やはりホラーならそうだよね、という安心の結末。そこに理由を求めてはいけないし、爽快な謎解きも求めてはいけないし、決して決してミステリだとか思ってはいけない。ましてやハッピィ・エンドなど…。
Posted by