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宇宙飛行士オモン・ラー 群像社ライブラリー
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宇宙飛行士オモン・ラー 群像社ライブラリー

ヴィクトルペレーヴィン【著】, 尾山慎二【訳】

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宇宙飛行士オモン・ラー 群像社ライブラリー

1,650

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 群像社
発売年月日 2010/06/24
JAN 9784903619231

宇宙飛行士オモン・ラー

¥1,650

商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2024/07/12

SF仕立てでもあり非常に面白かった。 舞台はソ連。宇宙飛行士を志す主人公オモン(この名はソ連の警察当局を意味する)ははじめ航空学校に入学するが、そこではかつての英雄マレシェフにならって生徒全員が足を切られるという蛮行を目にする。選抜試験でそれを逃れ秘密宇宙学校で月に行く訓練を始め...

SF仕立てでもあり非常に面白かった。 舞台はソ連。宇宙飛行士を志す主人公オモン(この名はソ連の警察当局を意味する)ははじめ航空学校に入学するが、そこではかつての英雄マレシェフにならって生徒全員が足を切られるという蛮行を目にする。選抜試験でそれを逃れ秘密宇宙学校で月に行く訓練を始めるが、実はそれはセットの中で繰り広げられる不毛な自転車レースじみたものだった、という二転三転する底抜けの空虚感を味わわせてくれる。全て虚妄であった、というふうに一応は解釈できるが、ウルチャーギン大佐(これは『鋼鉄はいかに鍛えられたか』の主人公のもじりらしい)の、「宇宙への偉業を達成するにはある一つの魂があれば良い」という意味深なセリフを考え合わせると興味深い。独我論的な世界観で言えば現実とは魂に映った像でしかないわけで、オモンの経験した宇宙フライトというのも、実は子供時代から続いている幻影の続きにすぎず、オモンの信念こそがそれを現実化していたというふうにも取れる。 また、ソ連態勢への痛烈な批判が加えられているのも印象的だ。全く不毛な目的のために必要以上の労力や命が浪費されるというソ連の負の側面と、理想が現実を超越し浮世離れした世界が内面に形成されるという陽(?)の側面が両面から照らし出されている。しかもなお、人間の内面の宇宙という普遍的な問題を扱うこの小説はソ連という文脈だけには収まらない。読んでいてかなり色々と考えさせられる小説であった。途中に出てくる日本人は何をあらわしていたのだろうか?

Posted by ブクログ

2023/12/03

“星型のマカロニの入ったスープに、ライスをつけあわせにしたチキン、そしてコンポート” 繰り返し出てくる。 コンポートって何だっけって調べてみた。 果物の砂糖煮? デザートとして供されていたみたい。 最後残しちゃうし。不味い?コンポート気になる。 宇宙飛行士なので訓練によくある遠...

“星型のマカロニの入ったスープに、ライスをつけあわせにしたチキン、そしてコンポート” 繰り返し出てくる。 コンポートって何だっけって調べてみた。 果物の砂糖煮? デザートとして供されていたみたい。 最後残しちゃうし。不味い?コンポート気になる。 宇宙飛行士なので訓練によくある遠心力出回るやつとか水中遊泳とか、あるのかと思ったら出てこなかった。ほんとに宇宙行くのかなと心配になってたら、いつの間にか宇宙船というかルノホールトの中にいるし…

Posted by ブクログ

2023/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんな経緯で手に取ったのか忘れたものの、強烈な印象を残してる作品。レムの宇宙飛行士ピルクス物語を読んでいて思い出した。小説ではなく、なぜか映画として観ていた気になっていた。再読したいので登録。

Posted by ブクログ

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