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トリプルA(上) 小説格付会社
1,870円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
| 発売年月日 | 2010/05/31 |
| JAN | 9784822247898 |
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トリプルA(上)
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トリプルA(上)
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商品レビュー
3.7
18件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
よく取材してあるようだが小説としてはあっさりしており、人物像も機微にかける。 証券と格付けの歴史に業界の裏話をくっつけたような感じ。文章は読みやすい。 印象的だった部分としては個別の格付けは信用ならないが、トリプルAの企業群など格付けをグループとしてみたときにそれには結構な信用が置けそう、ということである。債権を様々なパーツに切ったり貼ったりして売り始めるまでは証券会社というのはある意味牧歌的な世界だったのだろうか。債権を評価する難しさを考えれば、切ったり貼ったりして例えばなるべくリスクの少ない商品を作ろうとかリスクは高いけど高利回りの商品を作ろうという発想は納得できるが、切り貼りが複雑であるがゆえに商品の目的は明確にすることもできるが構造は見えにくくなり投資家を煙に巻く手法としても利用できてしまうというどうしようもないジレンマに陥る様が印象的である。 エピローグにて、憎まれ役である簗瀬(格付け会社で駐日代表を務める)が今後5年で日本国債の国内での償還ができなくなり10年でデフォルトすると予言する。それに主人公の一人であり良識的な振る舞いをしてきた水野も同調して幕を閉じる。これはリーマンショック後2010年くらいの時期なのでつまり2020年にはデフォルトすると予言している。現在、2026年になっても早々の日本国債の破綻は非現実的であることがわかっているのがむしろ小説的な面白さとなっている。これは格付け会社が一面的な知識な過信しがちな点、商売上の節操の無さを散々書いてきた小説として、最後まで格付け業界の人間は変わらない馬鹿だったということを示しているのか、しかしそうなると水野が同調しているのが面白い。所詮水野も同じ穴の狢か… それとも筆者が本当に懸念してそう書いたのか。もし逆に本当にデフォルトしていた場合は作中でどんどん日本国債の格付けが上がっていったことが今度は格付け会社への皮肉として機能する。結果的か、意図的かわからないが、これは小説における多層的な受けとして機能している。
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小説という形をとっていますが、恐らく実際に即した内容で書かれてたものだと私は思って読んでいます。格付け会社というと、エンロン等の粉飾を見抜けずに、彼等の出す債券に良い評価を付けて、倒産直前に引き下げた(p22)という変なイメージしかありませんが、実際には彼らなりに多くの調査をして...
小説という形をとっていますが、恐らく実際に即した内容で書かれてたものだと私は思って読んでいます。格付け会社というと、エンロン等の粉飾を見抜けずに、彼等の出す債券に良い評価を付けて、倒産直前に引き下げた(p22)という変なイメージしかありませんが、実際には彼らなりに多くの調査をして格付けをしているのだなというのが本を通して理解できました。 私たちは、格付け会社が発表する「格付け」は、そのような状況(隠匿された情報までは格付けに反映できない、一度に大きな引き下げは難しい等)を踏まえた上で、見るべきだと思いました。彼等も「単なる意見にすぎない」(p72)と、米国議会でコメントしているのですから。 以下は気になったポイントです。 ・今回のリーマン危機でも、格付け業界の盟主マーシャルズが、リーマンの格付けの可能性に言及したのは、破綻するわずか3営業日前だった(p22) ・格付けのためのインタビューをするときのコツ、1)こちらが分かっていないことを相手に分からせてはダメ、2)相手が思わず口をすべらせるような質問をする、3)上司にアピールする質問をする(p55) ・格付けは、単なる意見の表明であるというのが、一貫した立場である(p72) ・依頼格付けと、勝手格付けの最大の違いは、前者が発行体から年間50 0万円程度の手数料をもらうのに対して、後者は勝手にやるもの(p90) ・複雑な金融技術を使って、1)投資家を判断不能にすること、2)リスクとリターンの関係をカモフラージュすること、がポイント(p205) ・格付け会社は、債券がデフォルトになっても、格付けは一つの意見の表明に過ぎないと裁判所が認めているので、何の賠償責任も負わない(p206) ・日産生命は、5.5%の予定利率を達成しようと、不動産投資や外国債投資等を組み込んだデリバティブに傾斜していった(p217) ・山一證券の飛ばしは、バブル期に事業法人本部が顧客と行った「にぎり」と、債券の自己勘定売買による損失から生じたもの(p225) ・足利銀行がある北関東は、足利銀行(宇都宮)・群馬銀行(前橋)・常陽銀行(水戸市)の三大地銀が群雄割拠する金融激戦地であった(p241) 2013年6月16日作成
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各付会社の実態と、企業経営の裏側が見え勉強になりました。 株価の変動も、各付に影響されることや、各付が下がることによって、資金調達が難しくなる点など、アントレプレナーとして基礎を学べた書籍でした。
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