商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2010/06/09 |
JAN | 9784167682064 |
- 書籍
- 文庫
空白の叫び(下)
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空白の叫び(下)
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商品レビュー
4
75件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かなり前に読んで内容を忘れていたので再読。 重い。重いなー。 でも3人の少年の心の闇が同時進行で書かれていて、すごく引き込まれた。 少年院のあたりは読んでいて辛くなるような描写も多かった。 爽やかな終わり方をすることはないと思っていたけれど、予想通りじめっとした読後感。
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重厚すぎ!!!!!!! 自分の中に巣くった闇を飼い慣らしきれず、闘いきれず、呑み込まれてしまった神原。自分が置かれた環境をそれなりに冷静に分析し、対応を決めた久藤。真実を知り、それでも生きていかないといけないと決めた葛城。 交わったけど、それぞれに全然違うものを抱えていて、同じ犯...
重厚すぎ!!!!!!! 自分の中に巣くった闇を飼い慣らしきれず、闘いきれず、呑み込まれてしまった神原。自分が置かれた環境をそれなりに冷静に分析し、対応を決めた久藤。真実を知り、それでも生きていかないといけないと決めた葛城。 交わったけど、それぞれに全然違うものを抱えていて、同じ犯罪を犯した人でも分かち合えない部分もあることをあらためて思った。 けっきょく1番まともなのは、久藤なのかもな…。 生きてたらおそらくまた同じことを繰り返したであろう神原と、自分の境遇を知って、他者から他者への愛を見ることで自分に注がれる愛がないことを感じている葛城は、ねじれているんだとおもう。 生来の悪はなく、環境が悪にする。 考えさせられる。
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上中下のボリュームが良かった。著者はミステリ的消費に終わらず犯罪心理を描いているのが個人的に気に入っている。ここでは加害者心理が(ここまで14歳で心理を言語化できるのかというリアリテイはさておき)解像度高めにじっくり味わえる。また少年院での生活などは脚色があるとは言え普段思考しな...
上中下のボリュームが良かった。著者はミステリ的消費に終わらず犯罪心理を描いているのが個人的に気に入っている。ここでは加害者心理が(ここまで14歳で心理を言語化できるのかというリアリテイはさておき)解像度高めにじっくり味わえる。また少年院での生活などは脚色があるとは言え普段思考しないので読めて良かった。その意味では上中巻が興味深く銀行強盗パートなどはあまり入り込めなかったが物語上、出所者が集うこうした舞台装置が必要ではあろう。神原だけが一人称になっているのは中でも特別な位置に置いているのか、どんどん邪悪になっていくのが良い。柏木、彩、佳津音、英里。救いなき世界で女性の存在が彼らにも大きかったのであろうと心に残る。
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