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八木重吉 永遠の詩8
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八木重吉 永遠の詩8

八木重吉【著】, 井川博年【選・鑑賞解説】

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八木重吉 永遠の詩8

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2010/05/27
JAN 9784096772188

八木重吉

¥1,320

商品レビュー

4.3

10件のお客様レビュー

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2024/07/04

人形 という詩が好きだ 桃子(娘)との何気ない日常が 飾らない柔らかい言葉で書かれていて 子育てしてるとそういう時に ニヤってしたくなる時あるよねって 共感。 若くして亡くなったせいか 序盤からそこはかとなく漂う寂しさ。

Posted by ブクログ

2023/10/20

フォロワーさんのレビューで知った詩集。 うつくしいことばと、純粋さに、わたしの忘れかけていた何かが共鳴した、ような気がした。 重吉の詩のことばを借りれば、「ほそいがらすがびいん」と鳴って、壊れるように。 壊れた「がらす」は粉々になって、光にきらきらと反射してプリズムとなる。 ...

フォロワーさんのレビューで知った詩集。 うつくしいことばと、純粋さに、わたしの忘れかけていた何かが共鳴した、ような気がした。 重吉の詩のことばを借りれば、「ほそいがらすがびいん」と鳴って、壊れるように。 壊れた「がらす」は粉々になって、光にきらきらと反射してプリズムとなる。 重吉の詩を読んで「びいん」と鳴ったひとは皆、そのうつくしさに惹かれるのだろう。 重吉はずっと、かなしさを抱えてた。 愛する妻と愛らしい子たちはいても。 平安な日々を送っていたときも、詩では「はらにたまっていくかなしみ」と書いていたことを知って、後に妻の富美子さんは、『八木をひたしていた【かなしみ】とはなんだったのだろう、としきりにおもわずにはいられない』と、回顧している。 人間の抱える深いかなしさって、結局、ひとりで生まれて、ひとりで生きて、ひとりで死んでいくってことに尽きるのではないだろうか。 でも、重吉の【かなしさ】は、わからない。 重吉は29歳のとき結核で幼い子と妻を残し夭折している。 最期は妻の名を呼びながら亡くなったそうだ。 好きな詩。 [草に すわる] わたしのまちがいだった わたしの まちがいだった こうして 草にすわれば それがわかる [ああちゃん!] ああちゃん! むやみと はらっぱをあるきながら ああちゃん! と よんでみた こいびとの名でもない ははの名でもない だれのでもない [あかつちの] あかつちの くずれた土手をみれば たくさんに 木の根っこがさがってた いきをのんでとおった 短詩が好きだな、と思う。 短詩ではないけれど、「この世の中から活動写真と芝居と写真道楽と別荘をなくしてしまえ」 と息巻く[なんというわからぬやつらだろう]、宮沢賢治の[雨ニモマケズ]を思い出した[こういうくらしができたなら]も、いい。

Posted by ブクログ

2023/03/11

八木重吉さんの詩集ですね。 「永遠の詩シリーズ」八巻目です。 「永遠の詩シリーズ」はこの作品が最後です。思えば、詩へのいざないの出会いでした。 全八巻、いずれも私には近しい詩人たちでした。詩集と言うとなんだか別の世界の言葉のように感じられていました。 このシリーズの作品はわかりや...

八木重吉さんの詩集ですね。 「永遠の詩シリーズ」八巻目です。 「永遠の詩シリーズ」はこの作品が最後です。思えば、詩へのいざないの出会いでした。 全八巻、いずれも私には近しい詩人たちでした。詩集と言うとなんだか別の世界の言葉のように感じられていました。 このシリーズの作品はわかりやすく、心に実にしみてきます。 八木重吉さんの詩集は初めて読みましたが、軽やかでいて美しい響きがあります。 短い言葉の中に、思いの丈をこめて解き放したかのようですね。自由律俳句のような簡略化の極みが感じられます。 八木重吉さんの生涯が詩句の解説で寄せられていますが、小さな幸せをつかみながらも、若い身で病に倒れなければならなかった苦節の晩年が窺えます。基督教の信仰の支えと奥さんの愛情が、美しく詩編を導き出したようです。 詩人の生来の優しさと愛情の深さがあふれでる詩編ですね。   春  春は かるくたたずむ  さくらの みだれさく しずけさの あたりに  十四の少女の  ちさい おくれ毛の あたりに  秋よりはひくい はなやかな そら  ああ きょうにして 春のかなしさを あざやかにみる 解説の井川博人さんは「日本人の心の中に、詩があるかぎり、八木重吉は生き続ける。」と断言されています。 八十篇の詩には、八木重吉さんの思いが吐露されています。 詩人の言葉 『 私は、友が無くては、耐えられぬのです。しかし、私にはありません。この貧しい詩を、これを読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの共にしてください。』「秋の瞳」序 余韻の残る詩篇が、なぜか物悲しく感じられるのは、私だけかもしれませんが、哀歌の響きを感じます。

Posted by ブクログ

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