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美談の男 冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 鉄人社 |
発売年月日 | 2010/06/01 |
JAN | 9784904676059 |
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美談の男
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美談の男
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商品レビュー
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袴田巌さんについては2001年に、あるカトリックの集会で「キラキラ星通信」を手にして、彼は無罪であるという確信を持った。そして、私自身も再審を求める運動を支持してきたが、熊本典道氏のことはつい数年前に知った。この事件の第一審で主任裁判官を務め、無罪を確信しながら意に沿わぬ判決文を...
袴田巌さんについては2001年に、あるカトリックの集会で「キラキラ星通信」を手にして、彼は無罪であるという確信を持った。そして、私自身も再審を求める運動を支持してきたが、熊本典道氏のことはつい数年前に知った。この事件の第一審で主任裁判官を務め、無罪を確信しながら意に沿わぬ判決文を書いたのが熊本氏だった。のちに熊本氏は、自らの過ちを勇気をもって告白し、獄中でカトリックの洗礼を受けた袴田さんの気持ちに少しでも近づきたいという思いで、自分自身も洗礼を受ける。しかし、この書に描かれているのは「美談の男」ではなく、一人の弱い人間、熊本典道氏の姿である。おそらく熊本氏は裁判官としてはあまりにも正義感が強く、弱すぎたのかもしれない。同じカトリック信者として、贖罪、悔い改めについて深く考えさせられた。
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2014年3月末に静岡地裁で袴田事件の再審請求が受理され、袴田さんが釈放された。この事件の一審で裁判官を務め、冤罪を確信しながら意に沿わぬ判決文を書いた熊本さんに焦点をあてたルポ。「美談の男」熊本さんは本書の作者に「美談として書かないでください」と断った上で取材を受けた。読み進め...
2014年3月末に静岡地裁で袴田事件の再審請求が受理され、袴田さんが釈放された。この事件の一審で裁判官を務め、冤罪を確信しながら意に沿わぬ判決文を書いた熊本さんに焦点をあてたルポ。「美談の男」熊本さんは本書の作者に「美談として書かないでください」と断った上で取材を受けた。読み進めるにつれ、その言葉の意図するところが明らかになってゆく。 熊本さんは職業裁判官として生きるには真面目すぎ、弱すぎたのかもしれない。既に裁判員制度が始まって 随分経っているけど、道徳観や教養の欠如が問題視されてる今の日本で、人を裁くことの重圧にどれだけの人が耐えれるというのだろう。漠然とした不安が残る。
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※このレビューにはネタバレを含みます
紙一重だったのだろう。 最高の頭脳を持った若き裁判官は、法律に忠実に勾留不許可し、しかし家では専制君主。 銀座で豪遊した弁護士時代と神社で読書を楽しむ老年時代。 結局、真摯に純粋に生きる人は、一次的な欲求にも素直ということか。
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