商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/05/27 |
JAN | 9784103776048 |
- 書籍
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いまも、君を想う
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いまも、君を想う
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
城山氏、川本氏、短歌・河野裕子氏夫君と、なぜか妻を亡くしたご主人の書いたものに気が惹かれる。 私はこれほど思われているだろうか? この本をきっかけに川本氏の本を読むようになった。
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50代で亡くなった7つ年下の奥様のことを書いた本ということで、私が手に取るのも少し躊躇われたが・・・本の中に散りばめられた思い出がとても愛おしく感じる。今も生活の所々に奥様の思い出があって、それが優しい。 コラージュ風の作品。 「最近、眠る新しい楽しさが加わった。夢で時折り家内...
50代で亡くなった7つ年下の奥様のことを書いた本ということで、私が手に取るのも少し躊躇われたが・・・本の中に散りばめられた思い出がとても愛おしく感じる。今も生活の所々に奥様の思い出があって、それが優しい。 コラージュ風の作品。 「最近、眠る新しい楽しさが加わった。夢で時折り家内に会えること。」とあった時、ふと小町の和歌を思い出した。 うたたねに恋しき人を見てしより夢てふ物はたのみそめてき
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元朝日新聞記者から映画などの評論家となり活躍しておられる著者の文章は淡々としている中で感動的な文章が多いのですが、この本も期待に違わず、2年前に亡くなった妻へ献げる鎮魂歌ともいうべき珠玉のエッセイ集です。学園紛争が華やかだった時代に警察に逮捕され朝日新聞を退職せざるを得なくなったときに婚約中であった妻の「私は朝日新聞と結婚するのではない」として、結婚を決断してくれたところから、明るく多くの人々に愛され、料理が得意、猫が好き、細身でツィギー・ブームの御陰でミニスカートが似合った、そして35年間の結婚生活を経て57歳の若さで癌により死亡。結婚生活のいろんな場面を思い出して綴った鎮魂歌は静かな感動を与えてくれます。藤沢周平、仲代達也、伊藤茂次(詩人)、谷川晃一(画家)ら先に妻を喪った人たちの言葉が出てきますが、いずれも感動的であり、そのように想うことになるだろうということはもの凄くリアルに感じます。藤沢周平の言葉。「そのとき私は自分の人生も一緒に終わったように感じた。死に至る一部始終を見とどける間には、人には語れないようなこともあった。そういう胸もつぶれるような光景と時を共有した人間に、この先どのようなのぞみも再生もあるとは思えなかったのである」(「半生の記」)
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