商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2010/05/14 |
JAN | 9784003751077 |
- 書籍
- 文庫
物質的恍惚
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物質的恍惚
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商品レビュー
4.2
9件のお客様レビュー
作家にとって言葉とは何だろう。それはもちろん、自家薬籠中の物としている素材であるはずだ。だが、同時にその言葉が限界となって彼/彼女を苦しめるとしたら。このエセーの中でル・クレジオは言葉を通して世界を記述し尽くすことを試みている。眼前に存在するもの、脳裏をよぎるもの……もちろん凡そ...
作家にとって言葉とは何だろう。それはもちろん、自家薬籠中の物としている素材であるはずだ。だが、同時にその言葉が限界となって彼/彼女を苦しめるとしたら。このエセーの中でル・クレジオは言葉を通して世界を記述し尽くすことを試みている。眼前に存在するもの、脳裏をよぎるもの……もちろん凡そそんなことは不可能なわけだが、その不可能に挑む果てに前衛文学のようでもあり哲学小説のようでもあり、そんな浅い整理に収まり得ないような深い書物のようでもあるこの奇書をこしらえてしまったのだから恐ろしい。読みながらその情熱に息を呑んだ
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こんな本読んだことない。読むのがつらかった。めっちゃ時間かかった。 一語一語を理解できず、流れに身を任せるしかなかった。 途中から何について書いてるのかわからなくなるのに、所々ではまったく共感でき、未知なる世界に導いてくれて止めるに止められない。 「沈黙」の章は神秘的ですべてで...
こんな本読んだことない。読むのがつらかった。めっちゃ時間かかった。 一語一語を理解できず、流れに身を任せるしかなかった。 途中から何について書いてるのかわからなくなるのに、所々ではまったく共感でき、未知なる世界に導いてくれて止めるに止められない。 「沈黙」の章は神秘的ですべてであって何もなく、死生の話しで好きだった。
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自分が生まれる前のことで始まり、自分が死んだあとのことで終わる、このエッセイは今年読んだなかで、いちばん好きな一冊かもしれない。無数の人々や無数の表現から自分が構成されているという考えは好きだったし、自分自身に向き合う感覚になった。
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