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物質的恍惚 岩波文庫
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物質的恍惚 岩波文庫

ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ(著者), 豊崎光一(訳者)

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物質的恍惚 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2010/05/14
JAN 9784003751077

物質的恍惚

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商品レビュー

4.3

10件のお客様レビュー

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2026/08/29

『物質的恍惚』は、世界を「意味」から救い出すための詩だと思います。 ル・クレジオのこの作品は、通常の哲学書のように世界を説明しようとはしない。 むしろ、説明する以前の世界――光、石、肉体、蠅、海、時間、沈黙――のただなかへ、言葉そのものを投げ込んでいく。 だから、この本を読んで...

『物質的恍惚』は、世界を「意味」から救い出すための詩だと思います。 ル・クレジオのこの作品は、通常の哲学書のように世界を説明しようとはしない。 むしろ、説明する以前の世界――光、石、肉体、蠅、海、時間、沈黙――のただなかへ、言葉そのものを投げ込んでいく。 だから、この本を読んでいると、世界が「何か」になる前の瞬間に立たされる。 石は石である必要がない。 身体は身体である必要がない。 生は生の意味を持つ必要がない。 ただ、そこにある。 そして、その「ただ、ある」ということが、異様なほど眩しい。 題名の「恍惚」は、精神が物質から離脱して高みに昇る恍惚ではない。 むしろ逆です。 精神が物質へ落ちていく。 自己が世界へ溶けていく。 「私」と「物」の境界が、少しずつ失われていく。 そこに恍惚がある。 「生以前の虚無」と「死以後の虚無」を包み込む書物として捉えることも確かに正しい。 だから『物質的恍惚』では、誕生と死は対立しない。 生まれる前の無と、死んだ後の無が、同じ沈黙として世界を包んでいる。 その巨大な沈黙の、ほんの一瞬だけ、人間という奇妙な物質が発光する。 それが「生」なのかもしれない、と。 そしてル・クレジオの文章は、その発光を意味に変えてしまわない。 ただ、発光したままの世界を、言葉で撫でていく。 詩であり、哲学であり、散文でありながら、そのどれにも完全には収まらない。 「世界とは何か」と問う前に、世界そのものに触れてしまう本。 『物質的恍惚』という題名は、だから本当に美しい。 世界は、意味によって美しいのではない。 存在してしまっている、そのこと自体が、恍惚なのだ、と。

Posted by ブクログ

2022/10/18

作家にとって言葉とは何だろう。それはもちろん、自家薬籠中の物としている素材であるはずだ。だが、同時にその言葉が限界となって彼/彼女を苦しめるとしたら。このエセーの中でル・クレジオは言葉を通して世界を記述し尽くすことを試みている。眼前に存在するもの、脳裏をよぎるもの……もちろん凡そ...

作家にとって言葉とは何だろう。それはもちろん、自家薬籠中の物としている素材であるはずだ。だが、同時にその言葉が限界となって彼/彼女を苦しめるとしたら。このエセーの中でル・クレジオは言葉を通して世界を記述し尽くすことを試みている。眼前に存在するもの、脳裏をよぎるもの……もちろん凡そそんなことは不可能なわけだが、その不可能に挑む果てに前衛文学のようでもあり哲学小説のようでもあり、そんな浅い整理に収まり得ないような深い書物のようでもあるこの奇書をこしらえてしまったのだから恐ろしい。読みながらその情熱に息を呑んだ

Posted by ブクログ

2017/09/29

こんな本読んだことない。読むのがつらかった。めっちゃ時間かかった。 一語一語を理解できず、流れに身を任せるしかなかった。 途中から何について書いてるのかわからなくなるのに、所々ではまったく共感でき、未知なる世界に導いてくれて止めるに止められない。 「沈黙」の章は神秘的ですべてで...

こんな本読んだことない。読むのがつらかった。めっちゃ時間かかった。 一語一語を理解できず、流れに身を任せるしかなかった。 途中から何について書いてるのかわからなくなるのに、所々ではまったく共感でき、未知なる世界に導いてくれて止めるに止められない。 「沈黙」の章は神秘的ですべてであって何もなく、死生の話しで好きだった。

Posted by ブクログ

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