全体主義 平凡社新書

エンツォトラヴェルソ【著】, 柱本元彦【訳】

• 販売会社／発売会社: 平凡社
• 発売年月日: 2010/05/14
• JAN: 9784582855227

商品レビュー

2025/03/14

- 全体主義の概念
- 全体主義は、政治的な権力が個人の自由を制約し、国家の利益を最優先する体制を指す。
- 歴史的には、20世紀の全体主義体制（例：ナチズム、スターリニズム）に関する分析が行われている。

- 影響と結果
- 全体主義体制が社会、文化、個人に及ぼす影響についての考察。
- 国家による情報操作や、個人の自由を制限する法律の制定など、全体主義の特徴的な手法が解説される。

- 理論的枠組み
- 全体主義に関するさまざまな理論的アプローチが紹介される。
- 重要な理論家や思想家の視点が取り入れられ、全体主義の理解を深める。

- 歴史的背景
- 全体主義の歴史的な起源や発展についての詳細。
- 第二次世界大戦前後の政治的状況や、全体主義が台頭した背景にある社会的要因についても言及される。

- 現代の関連性
- 現代社会における全体主義の影響や、現代の政治における全体主義的傾向の分析。
- グローバリゼーションや情報化社会の中での全体主義の新たな形態についての考察。

- 結論
- 全体主義がもたらす危険性や、その影響を理解することの重要性が強調される。
- 個人の自由と民主主義の価値を防衛するための意識喚起がなされている。

2024/06/09

世界が、アメリカナイゼーションというグローバリズムに席捲されつつある今日、真に恐ろしいのは現在の趨勢が全体主義的なものに大きく傾いていることだと感じる。
その中で、そもそも全体主義とは何かを考えるために、その概念の歴史を確かめたくて読んだ。
なるほど全体主義という言葉は、さまざまな論者によって異なったニュアンスで用いられてきた歴史があり、この言葉を安易に使うと何かを明らかにするよりも、何かを隠蔽してしまうリスクがあるということを学ばせられた。

2017/02/09

昔読んだのを思い出して取り出した。全体主義の概念の発生、この言葉で指示される事象の歴史的概説など、様々な角度と水準を満遍なく取り上げて、なおかつ読み易い（訳も上手と思われる）。高校生の時に読んでいたかった。学生だけでなく研究者にも有用有意義だろう。注も充実。