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闇屋になりそこねた哲学者 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2010/05/10 |
JAN | 9784480427113 |
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闇屋になりそこねた哲学者
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闇屋になりそこねた哲学者
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商品レビュー
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日本に於けるハイデガー研究史の濫觴を知ることができ、興味は尽きない。何よりも、この作者の生き様を見て居ると、矢張りこの人物あって20世紀最大の哲学者に向かい合うことが出来たのだということを実感する。なんと言えばいいのか、、、研究者特有のけち臭さ、卑小さ、女々しさ、微細な権力欲、そ...
日本に於けるハイデガー研究史の濫觴を知ることができ、興味は尽きない。何よりも、この作者の生き様を見て居ると、矢張りこの人物あって20世紀最大の哲学者に向かい合うことが出来たのだということを実感する。なんと言えばいいのか、、、研究者特有のけち臭さ、卑小さ、女々しさ、微細な権力欲、そういったものとは無縁の、天地俯仰して恥じることのないすがすがしい生き方。学問を為す者に、かつては雄風というものがあった。
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広島に原爆が投下されたのを江田島で経験した、もと海軍兵学校生だった少年が、この国を代表する哲学者の一人になります。 ぼくたちの世代で現象学に興味を持った人は、フランス語やドイツ語ができるならともかく、大概の人はこの人の翻訳のお世話になって、「うちのめされた」と思います。 老...
広島に原爆が投下されたのを江田島で経験した、もと海軍兵学校生だった少年が、この国を代表する哲学者の一人になります。 ぼくたちの世代で現象学に興味を持った人は、フランス語やドイツ語ができるならともかく、大概の人はこの人の翻訳のお世話になって、「うちのめされた」と思います。 老いた哲学者は希代の語り手になって、チャンバラ小説から人生論まで縦横無尽ですが、彼は江田島で原爆を見て、闇屋をして家族の糊口を支えた青年だったことは、もちろん出会ったこともない人ですが、ぼくの彼に対する信頼を支えていると思います。 感想はブログをどうぞ。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201909110000/
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ハイデガー研究の大御所が、自らの半生とそれに関わる人々について、包み隠さず、歯に衣着せず、遠慮会釈なく、自由に語りる。読んでいて痛快この上ない。こんな風に生きられたら、とうらやましく思う。また、現象学周辺のブックガイドとしても読めるし、哲学研究のあり方論としても読める。木田元の著...
ハイデガー研究の大御所が、自らの半生とそれに関わる人々について、包み隠さず、歯に衣着せず、遠慮会釈なく、自由に語りる。読んでいて痛快この上ない。こんな風に生きられたら、とうらやましく思う。また、現象学周辺のブックガイドとしても読めるし、哲学研究のあり方論としても読める。木田元の著作が好きなら、読むべき本である。
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