商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2010/05/10 |
JAN | 9784167497149 |
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- 文庫
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
仲間と支え合って艱難辛苦を越えれば、そこには光が見えてくる。杉本節で江戸の人情と情緒が小気味よく描写されていく。と、一息ついたところで安政の大揺れを迎える。まことに難儀だ。今回の巻末解説は、尊敬する出久根達郎さん。期待に違わず、しっかりと杉本作品の魅力を晒してくださった。丁稚とし...
仲間と支え合って艱難辛苦を越えれば、そこには光が見えてくる。杉本節で江戸の人情と情緒が小気味よく描写されていく。と、一息ついたところで安政の大揺れを迎える。まことに難儀だ。今回の巻末解説は、尊敬する出久根達郎さん。期待に違わず、しっかりと杉本作品の魅力を晒してくださった。丁稚として上京した経験をもつ出久根さんならではの、心温まる一節にはじんときた。
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文句なしに面白いと思った。 解説の部分で、出久根達郎 さんが述べられているように 杉本章子さんの作品の中には、本当の江戸の空がある。 言葉の一つずつに無駄がなく、江戸の時代のそのときどきの 光景があますことなく写し出されており、つい、引き込まれて 丹念に読んでしまう。後半、江戸を...
文句なしに面白いと思った。 解説の部分で、出久根達郎 さんが述べられているように 杉本章子さんの作品の中には、本当の江戸の空がある。 言葉の一つずつに無駄がなく、江戸の時代のそのときどきの 光景があますことなく写し出されており、つい、引き込まれて 丹念に読んでしまう。後半、江戸を襲った大地震の場面では 気を抜く暇もなく読んでしまった。最近、現代小説を描く作家が付け焼き刃に書いたような時代小説があるが、比較させてもらえば、杉本章子さんはまさに江戸に身を置いて、江戸の空気を読者に運んでくれる作家だと思った。
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