商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | メディアファクトリー |
発売年月日 | 2010/04/22 |
JAN | 9784840132534 |
- 書籍
- 文庫
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今回は頭脳戦!そして明らかになる栞の過去
隠れシスコンな主人公と重度のブラコンな妹というアレな組み合わせが今回も楽しいシリーズ第2弾。栞や小町さんが嘆くのも無理からぬ2人の距離感である。そして、現実の世界で明らかになる栞の過去が、結果的に本巻のユルみを引き締めることとなる。一口に借金と言っても、その原因は千差万別。そして...
隠れシスコンな主人公と重度のブラコンな妹というアレな組み合わせが今回も楽しいシリーズ第2弾。栞や小町さんが嘆くのも無理からぬ2人の距離感である。そして、現実の世界で明らかになる栞の過去が、結果的に本巻のユルみを引き締めることとなる。一口に借金と言っても、その原因は千差万別。そして、そんなヘヴィな過去から決別したい栞にとって、とても大事な存在になるであろう今の関係が、最後にちょっと面白いことになったのはむしろ僥倖。これでヒナとの対決も今後一層盛り上がることは必至。図らずもヤキモチを焼いてしまい、束の間の見せ場を作った小町さんの動向も気掛かり、というか、別の意味で心配な引きも見せているが、これらを含めた今後の行方が楽しみである。 こうした現実方面の動きとは別に、仮想方面も今回は面白い。バトルはバトルでも頭のバトルである。かといって、小難しい戦略だとか戦術といった類いではなく、知識と知恵を駆使する、極めて古典的かつ実にゲームらしいもの。栞と巧の立場(強さ)が逆転する状況を織り交ぜ、さしたる敵もいないのに駆け引き的な要素を盛り込みつつ、キッドの真意と本音を少しだけ垣間見せる秀逸な展開だった。作者自身が得意とする構成が如実に現れていたように思う。また、現実と仮想の両世界をクロスオーバーする形で各人の思惑が見え隠れし始めてきたので、これが今後どういった作用を引き起こすのか、これまでの秘密が暴かれるのか、知られたくない人に知られてしまうのか。こういった所にも今後の見所が隠されている。そういえば、P.255の挿絵も1つの「謎解き」か?巧のエプロンに書かれた漢字2文字が半分隠れているのだが……この答えはすぐに解るが……いろいろな意味でダメダメな兄貴だな、こりゃ。
DSK