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スマートグリッド エネルギー新書エネルギー新書
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スマートグリッド エネルギー新書エネルギー新書

横山明彦【著】

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スマートグリッド エネルギー新書エネルギー新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本電気協会新聞部
発売年月日 2010/03/29
JAN 9784902553871

スマートグリッド

¥990

商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2018/11/19

250ページの薄い新書本だが、中身は濃い。震災後、急に存在感が高まってきたスマートグリッドの全貌を掴むことができた。震災による津波の被害により、原子力発電所が何基も使えなくなり、さらに新たな建設にもブレーキがかかっている。これに対して、太陽光発電を大規模に増設すればエネルギー不足...

250ページの薄い新書本だが、中身は濃い。震災後、急に存在感が高まってきたスマートグリッドの全貌を掴むことができた。震災による津波の被害により、原子力発電所が何基も使えなくなり、さらに新たな建設にもブレーキがかかっている。これに対して、太陽光発電を大規模に増設すればエネルギー不足を補えるので問題ない、といった安易な意見が横行している(ように思う)。私自身、問題はエネルギーの不足にあり、コストはかかるにせよ太陽光発電を大量導入すれば問題解決可能だと思っていたのだが、この本を読んで認識を改めさせられた。電気の問題点は貯めることが難しい、ということだ。したがって、基本的にジャストインタイムで必要な時に必要な量を発電しなければならない。従来は一日の需要変動を考慮しつつ、20分程度先の必要電力量を予測ながら、火力発電、水力発電、原子力発電、揚水発電などの発電方式を組み合わせて、ジャストインタイムで電気を供給することができていたという。しかし、ここに太陽光発電や風力発電などの「再生可能エネルギー」が加わると厄介なことになる。これらは、天気などによって電力がランダムに変化するため、これが十分に調整されずに、電力系統に流れ込んでくると、電源の周波数が変動して機器が故障したり火花により火事の原因になったりする。さらに、GW時の昼間など余剰電力が生じた場合、これをうまく消費することができないと、周波数が上昇するため、安全装置が作動して設備が切り離されるため大規模停電の原因になったりする。何年か前に、起こった欧州の大停電は風力発電の電力系統が絡んで、この設備の切り離しが原因で起こったということだ。以上のように、太陽光発電を導入する際の問題は、このような不安定な再生可能エネルギーを従来の電力系統に連係させていくことの困難性にあるということをこの本を読んで知った次第である。スマートグリッドは、このような「再生可能エネルギー」を本格的な電源として利用するために研究されている新たな電力系統である。この本では、日本だけではなく、米国、欧州の取り組みについても詳しく説明されている。この本により、大まかな全貌を掴むことができたので、今後はもう少し詳しい専門書にあたっていきたいと思う。

Posted by ブクログ

2018/11/18

かなり基本的なところから書いてあって、入門書としては最適。読み進めていくと、問題点・注意点をただ羅列している箇所などが出てきて悪い意味で学者っぽい印象もあるけれど、巻末の日本IBMの事業開発部長との対談が興味深くて、その印象も払拭されている。 残念なのは、本書の中で引用している図...

かなり基本的なところから書いてあって、入門書としては最適。読み進めていくと、問題点・注意点をただ羅列している箇所などが出てきて悪い意味で学者っぽい印象もあるけれど、巻末の日本IBMの事業開発部長との対談が興味深くて、その印象も払拭されている。 残念なのは、本書の中で引用している図表が小さすぎること。せっかくいい図表が引用されているのに、見づらいことこの上ない。

Posted by ブクログ

2018/10/08

スマートグリッドについて書かれた本や記事はそれなりに目にしてきたが、本書の説明が丁寧で、わかりやすかった。 日本のような高度な電力系統をもってしても、再生可能エネルギーを大量に導入した場合の系統への影響は避けられず、それをいかに低減するかか課題であり、上流側・下流側で様々な取り組...

スマートグリッドについて書かれた本や記事はそれなりに目にしてきたが、本書の説明が丁寧で、わかりやすかった。 日本のような高度な電力系統をもってしても、再生可能エネルギーを大量に導入した場合の系統への影響は避けられず、それをいかに低減するかか課題であり、上流側・下流側で様々な取り組みがなされているとのこと。 スマートストレージはあまり今まで注目してこなかったので勉強になった。電気自動車がストレージ機能として有望だと感じた。運輸部門の省エネも図れて、まさに一石二鳥である。

Posted by ブクログ

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