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丸山眞男セレクション 平凡社ライブラリー700
1,760円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 2010/04/09 |
| JAN | 9784582767001 |
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丸山眞男セレクション
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丸山眞男セレクション
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商品レビュー
4.4
16件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はじめは読みにくいと思ったけれど、どんどん引き込まれていった。 今の日本は戦前とほぼ同じであることが察せられたし、日本人の本質はどの時代も変わっていないのかもしれないと思った。責任を取ろうとしない、曖昧さで乗り切る悪い癖があるのは、昔からなのだとわかり絶望した。軍人自身も聖戦と思い込んでしまった、なんてとても日本らしいと思う。 いくらか励まされる言葉もあった。既成事実への屈伏を拒絶しようではありませんかという呼びかけ、たとえ悪法が通ってしまっても抵抗を示すことで運用の慎重さを引き出すなど。 日頃から疑問に思っていた政治の謎が、いくつも解消されたので非常に有意義だった。 丸山氏は広島で被爆したと知り、キノコ雲を近くからその目で見てよくご無事でいらしたと思った。戦争の時代を耐えた人々が語れなくなったとき、本当に恐ろしいことが再び起こるような気がしてならない。
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丸山眞男は、なぜか怖い印象を持っており、手に取ることができなかった。そもそも文章が読みづらい。ただ、それは1945年頃の発表であり、その後はだんだん読みやすくなり、さらに対談形式で議論する形式を深めるなど、色々と工夫を凝らしている。そしてどうやら丸山は左派の学者と呼ばれているそう...
丸山眞男は、なぜか怖い印象を持っており、手に取ることができなかった。そもそも文章が読みづらい。ただ、それは1945年頃の発表であり、その後はだんだん読みやすくなり、さらに対談形式で議論する形式を深めるなど、色々と工夫を凝らしている。そしてどうやら丸山は左派の学者と呼ばれているそうだが、実際にはそんなものに関係なく、論理を重視しており、どちらも斬っている。怖い印象は間違っていなかった。 さて、まず驚くのは、このセレクションは1945~1960年代までだが、内容として全く色褪せていないことだ。世界情勢が動き、右極化が進んでいるが、丸山の時代は冷戦時代で朝鮮戦争が起きている、そんな中なので緊張感は今よりも高いのだから、当然である 内容を細かく振れると大変なことになるので、気になった点だけをメモとして書く。 戦時における天皇主権での構造的問題、責任意識などは現在にも通じるし、そもそも普通の会社での責任感へ繋げてもよい。ここでの「現実」として考えると仕方ない、これしかないという思考停止は現在にも起きている また政治的なリアリズム、政治的な思考についても語っている。そして理論を語る学術と現実に起きていることの考えも示している。「理想はそうだけど現実はそうではない」という思考停止であり、政治とは起きうる可能性のうち、何の可能性を伸ばすのか、とめておくのか。その選択である、という。 その例としてソ連、中国の日本攻撃に備えての軍備論がとりあげられる。そもそもこれらの国が日本侵攻するのか。そのあとの展開を考えて本当に侵攻するのか。現実として、あり得ない悲観論をもとに「心細い」理由での軍備論を政治的リアリズムではないとしている。(ここでは右派を例にしたが、その後の文章では左派の例がでる) また政治と政局の違い。政局の安定は政治の安定ではない。報道も政局の報道に偏っており、政治部を政局部に変更してはどうかと辛らつである。 大衆が誤った選択をしてしまうこと、それについては錯誤、混乱を認めながら政治的判断をする習熟度をあげていく、民主主義はプロセスであり、それが条件なのだとも語っている。二項分類しない、多数決についても全員一致ではなく、少数意見がでてくることと、その意見を尊重することが重要であるとも。これはミルの自由論にも類似した内容があった。考え方が違う。逆に全員一致の危険性を指摘する
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これはあなどれない1冊と映る。丸山眞男の分析はいまなお読ませる強度を誇っており、時代が大きく移り変わった現在でも「日本人論」として傾聴に値する。ただ、鵜呑みにするのも危険というものだ。ぼくはここから、「組織とは、総じて末端の人々を『無責任の体系』に呑み込むことで成立する性格がある...
これはあなどれない1冊と映る。丸山眞男の分析はいまなお読ませる強度を誇っており、時代が大きく移り変わった現在でも「日本人論」として傾聴に値する。ただ、鵜呑みにするのも危険というものだ。ぼくはここから、「組織とは、総じて末端の人々を『無責任の体系』に呑み込むことで成立する性格があるのではないか(ほんとうに日本だけが特別なのか?)」と思考を自分で走らせる努力をしたい。そうでなければまさに丸山が懸念したとおりに「お仕着せ」の思考で満足する人間がまた1人できあがるだけだ。本書と共に自分の頭で国家主義を考えてみたい
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