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オーディンの鴉
1,870円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2010/04/07 |
| JAN | 9784022507341 |
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オーディンの鴉
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オーディンの鴉
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商品レビュー
3.5
57件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
虚構はあまり読まん(好かん)のだけど、専門家筋にかなり評判がいいので読んでみた久々の小説。 むかし仕事で、パソコンセキュリティを啓蒙するための小小説(クサい小話)を書いていたことがあるが、その時のことを思い出した。 パソコンセキュリティでは、クラッキングや情報漏洩といったトピックがあるにはあるが、それらは目に見えにくい。悪意のハッカーと言っても基本的に愉快犯が多い中で、それを踏み越えて具体的に他人を陥れようとする等の犯罪行為が割に合わないこともあって、あからさまな“被害”が生じることはそうそうないからだ。 だから、そのような“事例”を造りだそうとしても、小さい素材を膨らましたり、あるっちゃあるけどないよね・・・というシチュエーションをムリに作ったり、同じできごとを登場人物の入れ替えで何度も使ったりしつつ、可能性と不安を水増しせねばならない・・・つまり話のための話、事件のための事件、小手先のつじつま合わせ、ということだ。 オレの駄文と較べちゃってはすごく申し訳ないんだけど、この小説にも、似たようなニオイを感じざるを得なかった。 確かにITは時代や社会の骨格となり、ひとたび歯車が狂えばこういう事件も容易に起きるかも知れない。が、実際にこういう筋になるかは疑問で、舞台装置や話運びの旧態依然さとも合わせて、なんかウソ臭いのである。 後半、人死にがあってからけっこう盛り上がっては来るが、検察=上昇志向とか、右翼の大物とか(圧力のかけ方とか不自然なんだよねー)のプロトタイプ臭さや、ケータイの着信やらIPの取り扱いといったディテイルのほつれ、なぜ犯人がペラペラお喋りなのかなど、小説としての生煮え感はどうしても気になる。キャラも立ってないしテンポも遅い。 近ごろ小説を読まない(読めない)のはそういう思いをすることが多いからなんだが、なんだろう、これは小説が現実のスピード感や数奇さに追いついてないからじゃないだろうか? と思わさる、ネット時代な昨今である。
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これが未来の事だったりファンタジーの世界であったりするのではないことには戦慄を覚えます。SNSやページ閲覧履歴はもちろん、ネットショッピング、Suicaでの移動、携帯やカードの使用、さらには防犯カメラまで。私たちは個人情報をダダ漏れにしていることを忘れてはならないことを再認識しま...
これが未来の事だったりファンタジーの世界であったりするのではないことには戦慄を覚えます。SNSやページ閲覧履歴はもちろん、ネットショッピング、Suicaでの移動、携帯やカードの使用、さらには防犯カメラまで。私たちは個人情報をダダ漏れにしていることを忘れてはならないことを再認識しました。ですがフィクションとしてはとっても面白かったです。最後の対決場面での展開に喝采したくなりました。彼がいなかったら逆転はありえなかった。現実にやろうと思えば同じことができるだろうと思えるのが、さらに怖かったりもします。
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132:今まで読んだ福田作品の中ではいちばん面白かったです! 気になっていた(と言うと不遜ですが)高村作品ぽさも今回はほとんどなく、IT犯罪という福田さんお得意の舞台で思う存分筆をふるわれたのだなあと感じました。 防犯カメラの画像やICカード・キャッシュカードの使用履歴、携帯電話...
132:今まで読んだ福田作品の中ではいちばん面白かったです! 気になっていた(と言うと不遜ですが)高村作品ぽさも今回はほとんどなく、IT犯罪という福田さんお得意の舞台で思う存分筆をふるわれたのだなあと感じました。 防犯カメラの画像やICカード・キャッシュカードの使用履歴、携帯電話やPCのメールボックスにもアクセスできる、すなわちネットを介した個人情報ほぼ全てを掌握するという謎の組織「オーディンの鴉」、その存在だけでも気持ち悪いのに、実際に個人情報が明るみに出され、拡散し炎上し……という、もはやフィクションと構えていられないリアリティや、流出したデジタル情報だけで構成された「個人」とリアルの個人の乖離など、面白いながらも背筋が寒くなる小説でした。重厚なのに先へ進むのが楽しみでならない、そんな魅力的な一冊です。
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