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長篠の戦い 信長の勝因・勝頼の敗因 歴史新書y
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 2010/04/06 |
JAN | 9784862485472 |
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長篠の戦い
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長篠の戦い
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商品レビュー
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2010年刊。◆織田・武田抗争の帰趨を決めた長篠の戦い。著者は「信長公記」の忠実な解釈を基礎とし、「鉄砲三段一斉撃ち」で武田騎馬軍団に壊滅的打撃を与えたとする「常識的」解釈に疑義を唱える。◇具体的には、戦場視察の徹底等信長の周到な事前準備、多数の鉄砲確保、強固な砦の構築、砦に引き込む(短期的正面決戦を武田軍に強いる)ための別働隊の高速移動、別働隊を分離しても優位に立てるだけの多数の兵数他、地味だが的確・周到な戦術の採用から信長勝利を裏付ける。絵的に映えるだけの鉄砲三段撃ちとは異質な多面的解析は説得力十分。
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「桶狭間」に続く、藤本氏の通説批判。 今回の批判の対象は長篠の戦いにおける「三千挺三段撃ち」。『信長公記』の記述や常識に従って考えれば、絶対にありえない戦術だと筆者は断言する。 その理由は、千挺ずつ同時に発砲させるなど、指揮はどのように行うのか?火縄銃の操作するスピードや火薬の状...
「桶狭間」に続く、藤本氏の通説批判。 今回の批判の対象は長篠の戦いにおける「三千挺三段撃ち」。『信長公記』の記述や常識に従って考えれば、絶対にありえない戦術だと筆者は断言する。 その理由は、千挺ずつ同時に発砲させるなど、指揮はどのように行うのか?火縄銃の操作するスピードや火薬の状態はそれぞれ異なっているのに、すべてを同時に運用するのは不可能、といったところか。 史料の精読により歴史の真実に迫ろうとする藤本氏の実力には毎度の事ながら舌を巻く。
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伊東潤の『武田家滅亡』を読んでから、勝頼贔屓になった。ならば、武田家滅亡の要因となった長篠の合戦をもっと詳しく勉強せねばと手に取った一冊。 勝頼が信長の陣に正面からぶつからざるをえなかったのは、搦め手に背後をとられ、挟撃される危険が高まったためだ。じっとしていては負けを待つ...
伊東潤の『武田家滅亡』を読んでから、勝頼贔屓になった。ならば、武田家滅亡の要因となった長篠の合戦をもっと詳しく勉強せねばと手に取った一冊。 勝頼が信長の陣に正面からぶつからざるをえなかったのは、搦め手に背後をとられ、挟撃される危険が高まったためだ。じっとしていては負けを待つだけ。それよりもいまだ無傷の主力で決戦に持ち込んだほうが勝ち目はあると考えた。 信長は馬防柵や堀などで迎撃の陣を布き、正面から攻撃を受け止めた。このとき火縄銃三千挺三段構えの戦法で、戦国最強を謳われた武田騎馬軍団を壊滅に追い込んだ。というのが、いまのところ通説になっている。 この本はこの通説がいかにおかしなことかを『信長公記』を読み解いて解説している。 正直言うと、ちょっと難しい。 結論は簡単に言うと、三千挺というのは後世の誰かによる『信長公記』の書き換えの可能性が高く、元本に記載のある千挺程というのが実数に近いのではないかということ。 また仮に三千挺と仮定した場合に起こりうる指揮系統の混乱、火縄銃の操作性を考慮した時の難題、地形から考えられる困難などをシュミレーションして、三千挺三段撃ちという通説を退けている。 あと、もう常識となっているのかもしれないが、武田騎馬軍団といっても、それは騎馬隊の突撃によって戦機を開くという、西洋の騎馬軍団のようなものではなく、物資の輸送や迅速な将兵の移動に効力を発揮するもであって、戦車のように敵兵を蹴散らすようなイメージは間違いということ。 だからとくに目新しいことが長篠で展開されたわけではないらしい。 勝頼が負けたのは鉄砲の威力を軽視したからでもなんでもなく、信長の勝利も斬新な鉄砲戦術の賜物でもない。本当の勝因は信長が勝頼の挟撃に成功した戦術にあった。 もうちょっと図解があるとわかりやすかったかな…
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