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河明り/老妓抄 他一篇 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2006/02/01 |
| JAN | 9784003106419 |
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河明り/老妓抄 他一篇
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河明り/老妓抄 他一篇
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p.144 「一體にかの子の小説は、きはめて感覺的に豐穰で、いはゝ感性の氾濫によつて、讀者を壓倒し、麻痺させ、陶醉させて行くといふ傾きが强い。」(解説より) 好き嫌いのわかれる作家かなと思う。 「河明り」 すごく中二病な筋で、高校生の恋愛話を少し展げたみたいな話なのに、漢字の...
p.144 「一體にかの子の小説は、きはめて感覺的に豐穰で、いはゝ感性の氾濫によつて、讀者を壓倒し、麻痺させ、陶醉させて行くといふ傾きが强い。」(解説より) 好き嫌いのわかれる作家かなと思う。 「河明り」 すごく中二病な筋で、高校生の恋愛話を少し展げたみたいな話なのに、漢字の語彙が多くてちぐはぐだった。河川や水にまつわる話を物語の下敷きにしているが、高校の資料集から抜いてきたような知識ばかりで、物語に深みを与えるどころかむしろ浅いという印象しかうけなかった。女主人公の「娘」を一と闇ありそうな不思議な魅力のある女として描いているつもりらしいが、正直、読んでいても理解できず、物書きである語り手がことさらに魅力的だと主張するほど、却って作者が一人で妄想しているだけにしか思えなかった。 「老妓抄」 「河明り」と比べると幾分か洗練されていると感じるが、ここでもやはり物書きの語り手が登場するあたり、殺人のおきない金田一耕助シリーズという印象を受けた (退屈)。芸妓として成功した一方で青春を社会にささげたことに日々後悔し続ける老妓が、若い電気工の男に金銭的援助を与えて好き放題させるという筋で、電気工に自らの半生を重ねつつ、思い通りにならない人生だからこそ命はいやましに燃え盛ると思い至る。粗筋は大体こんなところ。説教くさい感じもなく、老妓の人物がうまく描けていると思うが、台詞がときどき変。 「東海道五十三次」 どことなく谷崎潤一郎の「吉野葛」を思い出させるような、出さないような。解説によれば、作者の兄は谷崎潤一郎らと「新新潮」なるサークル?を結成していたとか。 前半の父のくだりはよかったのに、後半に作楽井がでてくるあたりから「河明り」的な廉っぽい青春が顔をのぞかせて鬱陶しくさえ感じた。作楽井と「河明り」のゴム農園の社長はどこか似ている。歳はくったけど、成長しきれていない感じの人。どちらも社会からはみ出ている点も。 それと、この人の小説、といってもまだこの一冊に収録の三篇しか読んでいないが、核心部分がおわると急に雑になる。この短編も、夫婦そろって東海道を歩いて、数十年経ち、子供もうまれて云々のところ、突然夫が妙に出世していたり。別に出世してはいけないことは勿論ないが、何か社会的に成功した人が前提の話ばかりで、読み手の自分が社会的に成功していないからというのもあるかも知れないが、アー、ネ、ハイハイと思ってしまう。 総じて、個人的には好きではない。 Wikipediaとかで調べると、美麗な文体が云々と書いてあるのに、この三篇はよくもわるくもフツー。何が美麗なのかなと思っていたら、解説に、長篇はくどいくらいに美麗な文体にまとめられていると書いてあり、評価が高いのは短篇なんだとか。小説家向きではなかったとゆうことかな。 7/2売却。 ----- p.59 「主人側の男たちは靉靆として笑つた。」 靉靆は、曖昧ですっきりしないこと、陰気な様、と辞書にあるが、護謨畑で働く事務所の日本人職員が「娘」の料理の腕前に舌を巻いて褒めちぎり、「娘」が女学校の割烹科でマレー半島での野外料理までは教わらなかったと冗談をいって場を取りもつ場面で、どうして職員の男どもがすっきりしない陰気な笑いを漏らすのか理解できなかった。
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