商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/03/27 |
JAN | 9784048739757 |
- 書籍
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ブラックチェンバー
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ブラックチェンバー
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商品レビュー
3.4
20件のお客様レビュー
大沢在昌さんお得意の多国籍の人物をフルに扱ったダーク犯罪小説。スケールの大きい話かと思ったのだが、最終が日本に戻っていくので逆にスケールが小さくまとまってしまったのが残念。戦闘シーンが思ったよりも少なくトライアンドエラーの会話で物語が進むので不満が出て来る気もする。ただ人物描写は...
大沢在昌さんお得意の多国籍の人物をフルに扱ったダーク犯罪小説。スケールの大きい話かと思ったのだが、最終が日本に戻っていくので逆にスケールが小さくまとまってしまったのが残念。戦闘シーンが思ったよりも少なくトライアンドエラーの会話で物語が進むので不満が出て来る気もする。ただ人物描写は相変わらず上手く、戦闘要員でバディを組むチヒの存在がリアルで良かった。また大沢さんの代名詞でもある犯罪やトラブルに対する先見の明が遺憾なく発揮されており今読むと意外に新鮮にうつる作品であった。
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警察という枠では、国際的な犯罪に対応できない。 警察におけるセクショナリズムという壁が在る。 河合は、ロシアのマフィアに 命を狙われた。 それを 救い出した 組織があった。 その組織名を ブラックチェンバー(黒の機関)という。 そのリーダー 北平は 『強欲と正義を両立させる』と...
警察という枠では、国際的な犯罪に対応できない。 警察におけるセクショナリズムという壁が在る。 河合は、ロシアのマフィアに 命を狙われた。 それを 救い出した 組織があった。 その組織名を ブラックチェンバー(黒の機関)という。 そのリーダー 北平は 『強欲と正義を両立させる』と言う。財源がないブラックチェンバーは、犯罪グループを摘発して、金をかすめ取ると言う 方法で組織を維持していた。 多くのマフィアグループは、麻薬、ヘロイン、コカイン、覚せい剤を財源にするが、ロシアマフィアは、カニなどの海産物、盗難車などでシノギにしていたが、今回の場合は 『ニセ抗インフルエンザ剤』を対象とした。 死亡率の高いインフルエンザが 東南アジアで流行して、 それが 日本に持ち込まれようとしていた。 抗インフルエンザ剤をつくっているカナダの会社の株を買い占めている ロシアのマフィア。 ニセ抗インフルエンザ剤をつくろうとしている一方のロシアのマフィアの抗争が、 バンコックで河合の命を狙う ロシア人を河合の目の前で殺されてしまう。 確かにスケール感のある舞台設定で 河合は 『正義と強欲』の間で 揺れ動き 北平は 一体 両立できないで 強欲に走っているのではないかと 疑う。 河合を守りつづけるパートナー チヒは、 徹底した殺し屋。河合に危害を加えるものを排除する。 河合とチヒの心が通いあっていく様が この物語のキモ。 ミツイ、アオヤマが いいワルぶりを発揮しながら 物語は 進んでいく。 大沢在昌は緊張感をもって この長編を紡ぐ。 謎解き要素が強く、バトルシーンが少なめ。 それでも、自分の生い立ちが 重要な局面で判断基準に成るのが、実にいい。なるほどねぇ。 しかし、チヒが 子供を思い 河合に託すところが いかにもセツナイ。
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旬なテーマ(出版当時)を選び、それを国際犯罪に結びつけて書ききるのはさすが(たぶん実際もあったんだろうなあ、と思わせるし)。 ブラックチェンバーという組織がどうもこじんまりしたものに見えてしまったりして、あんまりすけーるかんはなかった気がする。 うまくまとまってる。 エンターテイ...
旬なテーマ(出版当時)を選び、それを国際犯罪に結びつけて書ききるのはさすが(たぶん実際もあったんだろうなあ、と思わせるし)。 ブラックチェンバーという組織がどうもこじんまりしたものに見えてしまったりして、あんまりすけーるかんはなかった気がする。 うまくまとまってる。 エンターテイメントとして国際犯罪を書かせたら右に出るものはいない作家。だけど、うまくまとまってるとしか言いようがないこの悲しみ。
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