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ブラックチェンバー の商品レビュー

3.4

20件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2023/12/27

大沢在昌さんお得意の多国籍の人物をフルに扱ったダーク犯罪小説。スケールの大きい話かと思ったのだが、最終が日本に戻っていくので逆にスケールが小さくまとまってしまったのが残念。戦闘シーンが思ったよりも少なくトライアンドエラーの会話で物語が進むので不満が出て来る気もする。ただ人物描写は...

大沢在昌さんお得意の多国籍の人物をフルに扱ったダーク犯罪小説。スケールの大きい話かと思ったのだが、最終が日本に戻っていくので逆にスケールが小さくまとまってしまったのが残念。戦闘シーンが思ったよりも少なくトライアンドエラーの会話で物語が進むので不満が出て来る気もする。ただ人物描写は相変わらず上手く、戦闘要員でバディを組むチヒの存在がリアルで良かった。また大沢さんの代名詞でもある犯罪やトラブルに対する先見の明が遺憾なく発揮されており今読むと意外に新鮮にうつる作品であった。

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2016/07/16

警察という枠では、国際的な犯罪に対応できない。 警察におけるセクショナリズムという壁が在る。 河合は、ロシアのマフィアに 命を狙われた。 それを 救い出した 組織があった。 その組織名を ブラックチェンバー(黒の機関)という。 そのリーダー 北平は 『強欲と正義を両立させる』と...

警察という枠では、国際的な犯罪に対応できない。 警察におけるセクショナリズムという壁が在る。 河合は、ロシアのマフィアに 命を狙われた。 それを 救い出した 組織があった。 その組織名を ブラックチェンバー(黒の機関)という。 そのリーダー 北平は 『強欲と正義を両立させる』と言う。財源がないブラックチェンバーは、犯罪グループを摘発して、金をかすめ取ると言う 方法で組織を維持していた。 多くのマフィアグループは、麻薬、ヘロイン、コカイン、覚せい剤を財源にするが、ロシアマフィアは、カニなどの海産物、盗難車などでシノギにしていたが、今回の場合は 『ニセ抗インフルエンザ剤』を対象とした。 死亡率の高いインフルエンザが 東南アジアで流行して、 それが 日本に持ち込まれようとしていた。 抗インフルエンザ剤をつくっているカナダの会社の株を買い占めている ロシアのマフィア。 ニセ抗インフルエンザ剤をつくろうとしている一方のロシアのマフィアの抗争が、 バンコックで河合の命を狙う ロシア人を河合の目の前で殺されてしまう。 確かにスケール感のある舞台設定で 河合は 『正義と強欲』の間で 揺れ動き 北平は 一体 両立できないで 強欲に走っているのではないかと 疑う。 河合を守りつづけるパートナー チヒは、 徹底した殺し屋。河合に危害を加えるものを排除する。 河合とチヒの心が通いあっていく様が この物語のキモ。 ミツイ、アオヤマが いいワルぶりを発揮しながら 物語は 進んでいく。 大沢在昌は緊張感をもって この長編を紡ぐ。 謎解き要素が強く、バトルシーンが少なめ。 それでも、自分の生い立ちが 重要な局面で判断基準に成るのが、実にいい。なるほどねぇ。 しかし、チヒが 子供を思い 河合に託すところが いかにもセツナイ。

Posted byブクログ

2015/04/26

旬なテーマ(出版当時)を選び、それを国際犯罪に結びつけて書ききるのはさすが(たぶん実際もあったんだろうなあ、と思わせるし)。 ブラックチェンバーという組織がどうもこじんまりしたものに見えてしまったりして、あんまりすけーるかんはなかった気がする。 うまくまとまってる。 エンターテイ...

旬なテーマ(出版当時)を選び、それを国際犯罪に結びつけて書ききるのはさすが(たぶん実際もあったんだろうなあ、と思わせるし)。 ブラックチェンバーという組織がどうもこじんまりしたものに見えてしまったりして、あんまりすけーるかんはなかった気がする。 うまくまとまってる。 エンターテイメントとして国際犯罪を書かせたら右に出るものはいない作家。だけど、うまくまとまってるとしか言いようがないこの悲しみ。

Posted byブクログ

2013/01/17

ひさびさの大沢作品を読んだ。鮫とか良く読んだなーと思い起こしつつページをめくったが、何か違和感を感じるんだよな。話が中途半端にデカいって言うか、妙に間の抜けた感が否めないというか。昔感じた大沢作品とは違うんだよなー。結構表紙といい本の厚さといい期待をしていた分落胆が大きかった。他...

ひさびさの大沢作品を読んだ。鮫とか良く読んだなーと思い起こしつつページをめくったが、何か違和感を感じるんだよな。話が中途半端にデカいって言うか、妙に間の抜けた感が否めないというか。昔感じた大沢作品とは違うんだよなー。結構表紙といい本の厚さといい期待をしていた分落胆が大きかった。他の作品も読んで見るとするかね。

Posted byブクログ

2012/10/03

ロシアマフィアがらみの事件捜査中に拉致された河合は、ブラックチェンバーと名乗る組織に救われる。 警察を辞めて組織に加わった河合は、巨額が動く国際犯罪を追い始めるが…。

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2012/07/11

#読了。ロシアマフィアを追っていた河合は、捜査中に拉致され殺されかける。銃を突きつけられた河合を救ったのは、“ブラックチェンバー”と名乗る国際的な犯罪捜査組織。河合は警察を辞め、組織へと参加するものの、正義と強欲の間で揺れ動く。組織、ヤクザ、マフィア、警察の中で河合の選んだ道は。...

#読了。ロシアマフィアを追っていた河合は、捜査中に拉致され殺されかける。銃を突きつけられた河合を救ったのは、“ブラックチェンバー”と名乗る国際的な犯罪捜査組織。河合は警察を辞め、組織へと参加するものの、正義と強欲の間で揺れ動く。組織、ヤクザ、マフィア、警察の中で河合の選んだ道は。犯罪にたどりつくまでの人物軸が長すぎるような。

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2012/03/28

【図書館】 完全な正義は存在しないのかな。 作品の紹介 法を超えた捜査機関それは正義か、強欲か?犯罪組織のブラックマネーを狙う“ブラックチェンバー”にスカウトされた警視庁の河合は、違法取引を追うべく台北、バンコク、東京へ。そして、恐るべき犯罪計画がその姿を現す!人類を蝕む国際...

【図書館】 完全な正義は存在しないのかな。 作品の紹介 法を超えた捜査機関それは正義か、強欲か?犯罪組織のブラックマネーを狙う“ブラックチェンバー”にスカウトされた警視庁の河合は、違法取引を追うべく台北、バンコク、東京へ。そして、恐るべき犯罪計画がその姿を現す!人類を蝕む国際犯罪を追う破格のクライムサスペンス。

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2011/10/23

題材…は、よかった…と思います…。 物語…の立ち上がりも、よかった…と思います…。 でも…、ボリュームのわりには…、あまり…ひねり…がなく、 後半…の盛り上がりも…いまいち…足りなかった…かな…。 ちょっぴり…消化不良気味…。 期待が…大きかった分だけ…。

Posted byブクログ

2011/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011.7.26  拉致されて殺されそうになったと思ったら、救われて、殺しのボスを追っていたらボスも殺されて……と最初から引き込まれるストーリーだった。途中のビジネスの話がややややこしい。正義と強欲は両立するのかな。

Posted byブクログ

2011/04/30

大沢さんの作品は本当に大好きです。 ただ最近の作品と内容がかぶり気味で少々??? そしてラストはう~ん??? この作品で訴えたいことはすごく共感できました。

Posted byブクログ