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わかりやすいはわかりにくい? 臨床哲学講座 ちくま新書
924円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2010/03/10 |
JAN | 9784480065391 |
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わかりやすいはわかりにくい?
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商品レビュー
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生きてゆくうえで本当に大事なことにはたいてい答えがない。答えではなくて問うこと、それ自体のうちに問いの意味のほとんどがある。 大事なことは困難な問題に直面したときに、すぐに結論を出さないで、問題が自分のなかで立体的に見えてくるまでいわば潜水しつづけるということなのだ。 「...
生きてゆくうえで本当に大事なことにはたいてい答えがない。答えではなくて問うこと、それ自体のうちに問いの意味のほとんどがある。 大事なことは困難な問題に直面したときに、すぐに結論を出さないで、問題が自分のなかで立体的に見えてくるまでいわば潜水しつづけるということなのだ。 「受験勉強でついた頭の癖というのは存外しつこかった。」との鷲田さんの言葉に、自分自身の頭の使い方もそういうことかなと思った。短い時間で要領よく点数を稼ぐ方法を考える。わからなければ答えを見て、そこから解法を考える。常に答えをはやく探そうとしてしまう。 意味、人格、責任、自由など13章に、身近な例を挙げながら優しい語り口で考えが述べられている。答えとして書かれているのではなくても、考えるヒントになることがたくさん書かれていた。特に、身近な人間関係について大きなヒントをもらった。 少しずつまた読み返していきたいと思った。
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わかりにくい問いをわかりやすい形にパッケージングし答えを出すことが知的な営みと思われる節があるが、わかりやすくする中で削ぎ落とされてしまうものの中に本質が宿っているかもしれない。 本質を失った問いは解いても解いても解決には向かわない。 まずはそのまま受け入れる、向かい合う事が良く...
わかりにくい問いをわかりやすい形にパッケージングし答えを出すことが知的な営みと思われる節があるが、わかりやすくする中で削ぎ落とされてしまうものの中に本質が宿っているかもしれない。 本質を失った問いは解いても解いても解決には向かわない。 まずはそのまま受け入れる、向かい合う事が良く生きる為の第一歩かもしれない。
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タイトルに惹かれて読みました。先に読んだ同著者の「〈ひと〉の現象学」とほぼ内容が被っていましたが、解りやさすさ(ライトな切り口)はこちらの方。「生きてゆくうえでほんとうに大事なことには、たいてい答えがない」として、それを問うこと自体に意味があると言う。解らないことに出会った時、そ...
タイトルに惹かれて読みました。先に読んだ同著者の「〈ひと〉の現象学」とほぼ内容が被っていましたが、解りやさすさ(ライトな切り口)はこちらの方。「生きてゆくうえでほんとうに大事なことには、たいてい答えがない」として、それを問うこと自体に意味があると言う。解らないことに出会った時、それを安易な、解りやすい論理に当て嵌めて解ろうとしないこと、解らないまま、正解がないまま、いかに正確にそれについて対処するのが大事だとも。物質的に豊かになった現代社会は「速い」ことが「善」とされるだけに、何でも「早く」(速く)どうにかしなければという思いに駆られがちだ。確かにスピードを要される物事もあるけれど、何かをじっくり「思考する」「待つ」という姿勢も忘れてはいけないように思う。
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