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サンティアーゴパハーレス【著】, 木村榮一【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ヴィレッジブックス
発売年月日 2010/02/27
JAN 9784863322233

螺旋

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商品レビュー

3.7

25件のお客様レビュー

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2021/02/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

『螺旋』の作者を探す物語と、『螺旋』を手にした人の物語。2つの物語が”螺旋”のように1点に、とは言い過ぎでしょうか。前者のダビッドは、最後まで自分を生活を変えることなく仕事?を続けた。一方後者の登場人物:エルサ、フラン、レケーナは、それぞれがそれまでの生き方を”変える”行動に結びついている。 物語を語る口、つづる手には神が宿る。本を創る人、本を編る人、本を読む人は、「本」でつながり、本って素晴らしい、と、感じさせる内容でした。 印象的なフレーズは: ★作家と作品を比較した場合、どちらがより重要だろう。 作家はいずれあの世へ旅立つが、作品は永遠に生き続ける。 ★一人の人間と本とでは、どちらがより大切か? 答えは言うまでもなく人である。 ★友達というのは時に別れ別れになるけれども、だからといって友人でなくなるわけじゃないんだよ ★子供に将来何になりたいって訊いたら、みんな口をそろえて、サッカー選手、宇宙飛行士、消防士って答えるはずだよ。だけど、幸せになりたいなんていう子はいないよ。…。何か職に就けば幸せになれると思いがちだけど、そんなことはない。時には、幸せと仕事が相容れないことだってあるんだ。 ★アイデアはどんな風に生まれてくるんですか、…、信じてもらえないだろうが、時々むこうからやってくるのが感じられるんだよ。…、あら足が近づいてくるような感じなんだ。

Posted by ブクログ

2017/10/10

読書って大事 ほんとそう思えるよね 文中にも出てくるけど、引用される小説があると あーやっぱりその編の本もよまなくっちゃってなるのわかるw 最後の顛末はからみあったものがすとんとほぐれる感じがすごく良い!

Posted by ブクログ

2015/02/12

★★★ コーアン出版社に勤める編集者のダビットは、社長のコーアンに呼ばれ秘密の指令を受ける。 コーアン出版社は、謎の作家トマス・マウドによるSF大河小説「螺旋」の大ヒットにより一流出版社の仲間入りをしていた。 定期的に続編を送ってきたトマス・マウドだが、ここ数年は配達が止まってい...

★★★ コーアン出版社に勤める編集者のダビットは、社長のコーアンに呼ばれ秘密の指令を受ける。 コーアン出版社は、謎の作家トマス・マウドによるSF大河小説「螺旋」の大ヒットにより一流出版社の仲間入りをしていた。 定期的に続編を送ってきたトマス・マウドだが、ここ数年は配達が止まっている。実はトマス・マウドの正体は誰も知らない。ダビットの指名は、トマス・マウドを探しだし、続編を送らせること。 コーアンの調査により、トマス・マウドはブレダレッホという田舎の村に住む六本指の人物だと推測される。 ダビットは妻のシルビアと共にブレダレッホへ向かう。これは夫婦の将来を決める旅行でもある。 ダビットとシルビアの着いたブレダレッホには、元船乗りエステーバン、死病の床に就きながら元気な時のように村人に慕われるその妻アリシア、シングルマザーのアンヘラとその息子トマスたちに会う。 コーアン社長の秘書エルサは離婚したばかりの40代の女性。 ダビットに勧められた「螺旋」を手に取り、今までの人生を思い起こす。 麻薬中毒者のフランは、ひったくったバックに入っていた「螺旋」を手に取り、自分が本を読んでいた頃のことを思い出す。 彼らの人生、彼らの生活。 1冊の本は確実に数人の人間の人生を変えていく。 ★★★ 小さな奇跡と善意と偶然が重なって、未来が確実に良い方に変わっていく。実に素直で前向きな1冊。 しかしダビットくんは、トマス・マウド探しでド素人らしく直撃しては撃沈しを繰り返し、 1回目はともかくさすがに2回目はもうちょっと方法考えようよ、六本指の人間が複数出てきた時点で確認方法変えようよなどと本に話しかけたくなってしまう(笑) 作者はスペイン人。これを書いたのはまだ20代の時で、初めて出版された小説らしい。 主眼者が移り変わる描写は唐突だともと感じたのですが、20代ほぼ処女作だからかなーとは思いました。

Posted by ブクログ

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