- 新品
- 書籍
- 新書
セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史 SB新書
836円
獲得ポイント7P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ソフトバンククリエイティブ |
発売年月日 | 2010/02/25 |
JAN | 9784797357165 |
- 書籍
- 新書
セカイ系とは何か
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
セカイ系とは何か
¥836
在庫なし
商品レビュー
3.6
29件のお客様レビュー
p26ぼくときみを中心とした小さな関係性が、具体的な中間項を挟むことなく、世界の危機など、抽象的な大問題に直結する作品群のこと p83 シンジの戦場はいつもどおり学校もあればコンビニもある場所で、なぜ敵は襲ってくるのか、なぜ戦わなければならないのか、まったくわからないのである。...
p26ぼくときみを中心とした小さな関係性が、具体的な中間項を挟むことなく、世界の危機など、抽象的な大問題に直結する作品群のこと p83 シンジの戦場はいつもどおり学校もあればコンビニもある場所で、なぜ敵は襲ってくるのか、なぜ戦わなければならないのか、まったくわからないのである。結果的に思考は空転し、抽象化し、自分の問題に行き着いてしまう。 p117たかだか語り手の了見「世界」という誇大な言葉で表したがる p92 「ふたりの遠距離恋愛」という主題のためだけに、ありとあらゆる要素が配置され、それ以外は潔く排除されているのである。 p170 半透明な文体=アトムの命題は、登場人物によって、作中の事態がチープで荒唐無稽で虚構的な自体だと名指され(揶揄され)なければ、立ち上がってこない。だからこそ、セカイ系は定義され、認知され、あるいは揶揄されればこそ、隆盛したのである、と結論することができる。 具体的な内実、技術背景の説明の省略。「エヴァ的」。自意識の物語。SF、ミステリの舞台を借りた自意識と恋愛の物語。ループものとセカイ系の親和性。読者との共有の前提に基づいた、メタ的な語り口による日常と非日常の融合。戦争系、(学園)都市物語以上に目立つのが、日常系、空気系。 これが書かれたのがニコニコ動画、ボカロ全盛期だから、また今書かれると違う考察が出ると思う。異世界転生ものとかチート主人公ものとか。
Posted by
所謂「セカイ系」と呼ばれる作品は未履修のものが多く、言葉の意味もなんとなく「自分語りの作品」というくらいにしか思っていませんでした。 しかしそれはごく一面的なものであり、セカイ系という言葉の意味自体が拡散され変遷されていった。そのことが具体的に作品や人々の言葉を引用して説明されて...
所謂「セカイ系」と呼ばれる作品は未履修のものが多く、言葉の意味もなんとなく「自分語りの作品」というくらいにしか思っていませんでした。 しかしそれはごく一面的なものであり、セカイ系という言葉の意味自体が拡散され変遷されていった。そのことが具体的に作品や人々の言葉を引用して説明されています。 謂わばエヴァンゲリオン以降のオタク文化史、ゼロ年代オタク文化史の体を成しており、その時代のオタク文化に疎い身には参考資料として実にありがたいのです。 読んでいない小説(ラノベ)や見ていないアニメは今でも読んだり見たりはできます。しかしその作品がその時代に於いてどのように受け止められていたか、どのような位置に属していたのかという、時代の空気感のようなものはわからないのです。 その空気感がまとめられることで、作品への接し方も多重的になり、これから読んだり見たりする時により一層楽しめるでしょう。 で、結局「セカイ系」とは何なの? となると、一言で表わせられないからこの本を読むのだよとなってしまうのですけどね。それだけ変遷され拡散された言葉なのですね。ゼロ年代のオタク文化に於けるムーブメントとでも表わすのがいいのか悪いのか。
Posted by
前島賢氏が2010年に発表したセカイ系について解説した著作。ある時期、さかんにサブカル論で使われていた「セカイ系」という言葉がありました。エヴァの影響下で、ぼくときみの問題が「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のことで、代表作としてハルヒなど...
前島賢氏が2010年に発表したセカイ系について解説した著作。ある時期、さかんにサブカル論で使われていた「セカイ系」という言葉がありました。エヴァの影響下で、ぼくときみの問題が「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のことで、代表作としてハルヒなどが挙げられていました。あれから10年経ちましたが「セカイ系」って聞かなくなりましたね。でも、データベースとしては残っているようなので、似たような作品は量産され続けているような気がします。
Posted by