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ウルフ谷の兄弟 海外ミステリーBOX
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 評論社 |
発売年月日 | 2010/01/30 |
JAN | 9784566024212 |
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ウルフ谷の兄弟
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ウルフ谷の兄弟
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商品レビュー
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本書はアメリカでは絶版になってしまったので、教文館のナルニア王国書店で見つけたときは「買い」の選択肢しかなかった。しかも翻訳版は原作よりもカバーデザインがいい。 この本は親を亡くして、母の姉から見放されたみなしごの兄弟が叔父の住む田舎町へ引っ越すところから始まる。兄のバートはy...
本書はアメリカでは絶版になってしまったので、教文館のナルニア王国書店で見つけたときは「買い」の選択肢しかなかった。しかも翻訳版は原作よりもカバーデザインがいい。 この本は親を亡くして、母の姉から見放されたみなしごの兄弟が叔父の住む田舎町へ引っ越すところから始まる。兄のバートはyoung carer (ヤングケアラー)である。この言葉は大人を介護する子どもと定義されがちだが、親を亡くして幼い弟の面倒を見るバートをyoung carerと言わずに何と言う。(アル中の伯父がいるので、通例のyoung carerではあるが、チャーリー伯父さんは物語の中盤から兄弟をウルフ谷の家に置き去り行方をくらます。)バートは四六時中夕飯の献立や家計の配分を計算する。いずれこの街を離れるかもしれないからと、仲良くしてくれる同級生と友達になるのを躊躇う。バートの小さい頭は心配事ばかり。12歳なのに親の役目を果たさなければならない。泣いてまうやろ。 一方、弟のアーニーは想像力豊かで、先入観のない天真爛漫な子どもだ。ウルフ谷には狼男がいると信じて怖がり、スプーンを二つ首からぶら下げて十字架をいつでも作れるようにする。十字架が効くのは吸血鬼というバートのツッコミは無視して。だけどそばにいれば、兄の杞憂を感じられずにはいられない。彼も彼なりに兄の苦労を和らげようと、叔父のためにクリスマスプレゼントを用意する。これが兄を窮地に追いやるのだが、それは本書で。秋から冬にかけてハローウィーン、感謝祭 (Thanksgiving)、そしてクリスマスという季節行事を盛り上げようとするアーニーの無邪気さがゴシックな不気味さが漂うウルフ谷と対照的に展開する。
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この「海外ミステリーBOX」シリーズはかなりオススメ。 人には好みがあるから他人に本を勧めるってことを普段ほとんどしないのだけれど、これは自信を持ってオススメできます。 真摯で上質な本格サスペンスが楽しめます。 30〜40年ほど前に「児童図書館SOS」シリーズで出版さていたものの...
この「海外ミステリーBOX」シリーズはかなりオススメ。 人には好みがあるから他人に本を勧めるってことを普段ほとんどしないのだけれど、これは自信を持ってオススメできます。 真摯で上質な本格サスペンスが楽しめます。 30〜40年ほど前に「児童図書館SOS」シリーズで出版さていたものの改訳新版なので、そちらが手に入ればそれでもOK。 改訳前のシリーズ名からも分かるようにYA向けで書かれたものなので非常に読みやすい。 今風の複雑怪奇な難解すぎる物語でなくても面白いミステリーはあるのです。
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