商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 富士見書房 |
発売年月日 | 2010/01/19 |
JAN | 9784829134849 |
- 書籍
- 文庫
おまもりひまり(4)
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おまもりひまり(4)
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
サブタイトル通りのレトロな良い話
まずは口絵について触れておかねばなるまい。何とも百合でくんずほぐれつな表側も刺激的だが、問題は裏側……そーですかぁ……バナナでねぇ……バナナをねぇ……という煽情的で蠢惑的な悩殺緋鞠で中高生諸君は前屈みになってもらいたい。 さて、本編は体育祭を舞台にしたサブタイトル通りのレト...
まずは口絵について触れておかねばなるまい。何とも百合でくんずほぐれつな表側も刺激的だが、問題は裏側……そーですかぁ……バナナでねぇ……バナナをねぇ……という煽情的で蠢惑的な悩殺緋鞠で中高生諸君は前屈みになってもらいたい。 さて、本編は体育祭を舞台にしたサブタイトル通りのレトロでノスタルジック、そして長い長い年月を経た愛情物語である。『ジェラシー』が、誰の、誰へのものか気になるところだが、そもそも女性陣がみんな何らかの形でジェラシーを抱くシリーズなので、この点についてさほど気にすることはない。何げに原作漫画と歩調を合わせるかのような決意を見せつつ、実際は未練たっぷり残りまくりな緋鞠が優人との距離感に戸惑い、過剰反応ですれ違う展開を同時に進行させながら、今回の新キャラ【華】の物語が描かれている。妖になるほどの強い想いを抱きながら唯我独尊のオラオラ系で隠してしまう超硬派のツンデレとも言える華だが、事の真相がもっと早く解っていればなぁという実に惜しい気持ちと、だからこそ人生を全うできたのだろうなぁという思いを抱かせるものでもあった。しかし、華の物語は最後の最後で素晴らしい展開を見せる。途中で「優人争奪戦」なるものがあったため、実はこの事を忘れ気味で読み進めていたのだが、何ともファンタジックな顛末には「ここにきてホロリとさせやがって、コンチクショー」という嬉しい感動を与えてくれた。この華の姿を見て想いを新たにする緋鞠でもあるのだが、終わってみれば「なんだ、良い話じゃないか」という読後感である。 女流作家なためか、ヒロイン達、特に緋鞠の優人に対する本心が結構赤裸々に綴られており、結構ガールズトークな場面が多かったのも今回の特長。代わりに際どいシーンは(口絵に反して)これまでで最も少なかった。個人的にはリズが出ずっぱりだったのが大いにナイス。
DSK