私の家では何も起こらない

恩田陸(著者)

• 販売会社／発売会社: メディアファクトリー
• 発売年月日: 2010/01/01
• JAN: 9784840131650

商品レビュー

2024/09/22

とても読みやすくて面白かった。
一人称で語られていく1話1話が絡んでいくのがワクワクしながら読んだ。
読んでる時は怖くなかったのに夜中に起きた時に、
ここにも積み重なったものがあるのかなぁ
と、ふと思って怖くなってしまう物語でした。

2024/07/29

丘の上にたたずむ1軒の家が舞台のホラー。
台所で急に刺し合う双子や「這うもの」など想像するとぞっとする怖い話も多かったけど、なんとなく不穏な感じから始まって最後には「そうきたか」と身震いするような1話ごとの構成や、読み進めるにつれてそれぞれの話の繋がりが見えてくるのがおもしろかった。
最後の方の修理大工2人組の話で、ポップに霊に話しかけてあしらっている場面が、そこまでの話に怯えていた自分には良い落とし所となった。私はその家のせいで死んだ人達による恨みの連鎖が起きているのかと思っていたので、彼らがそこを自分たちの居場所としていることや意思の疎通が図れる存在であるということがわかって安心したのだと思う。人は得体の知れないものを怖がるというけれど、この本を通してそれを実感した。

2024/03/18

丘の上の古い家にまつわる話。
ホラーなんだろうけど、怖いなかにも雰囲気があって独特。
ホーンデッドマンションのようなイメージを勝手にふくらませながら読んだ。