- 新品
- 書籍
- 文庫
覚悟の人 小栗上野介忠順伝 角川文庫
836円
獲得ポイント7P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/12/24 |
JAN | 9784043925025 |
- 書籍
- 文庫
覚悟の人
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
覚悟の人
¥836
在庫なし
商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
小栗上野介忠順の伝記。日記等の資料を引き精緻に描いているためにすらすらとは読めないが、小栗の有能な幕臣の仕事振りが伝わってくる。幕末維新の動きを、幕臣の眼で追うことができて面白かった。特に横浜開港時の墨銀と一分銀の交換比率の歪みの仕組みは、本書の説明でやっと理解できた。ハリスや徳...
小栗上野介忠順の伝記。日記等の資料を引き精緻に描いているためにすらすらとは読めないが、小栗の有能な幕臣の仕事振りが伝わってくる。幕末維新の動きを、幕臣の眼で追うことができて面白かった。特に横浜開港時の墨銀と一分銀の交換比率の歪みの仕組みは、本書の説明でやっと理解できた。ハリスや徳川慶喜について辛口な評価で描いているが、なるほどと思った。
Posted by
漫画「天涯の武士」の主人公。開国から始まった米英との交渉について。小栗、大隈、高橋と続く。 アメリカとの不平等な為替の改善交渉やロシアの対馬租借危機の交渉の実績から、小栗はアメリカとアメリカ人をまるで信用していなかった。口では偉そうなことをいうが正体は追剥同然の破落戸。小栗はイギ...
漫画「天涯の武士」の主人公。開国から始まった米英との交渉について。小栗、大隈、高橋と続く。 アメリカとの不平等な為替の改善交渉やロシアの対馬租借危機の交渉の実績から、小栗はアメリカとアメリカ人をまるで信用していなかった。口では偉そうなことをいうが正体は追剥同然の破落戸。小栗はイギリスをそんな国だと確信した。オランダは一時期は隆盛だったがいまはただの一小国。ロシアは狐狼の国。 今も昔も本質は変わらない。海洋国と大陸国の地政学的関係は変わらず、米英とは上手くやっていかざるを得ない日本の立ち位置は変わらない。
Posted by
徳川慶喜は英明というイメージが一般的である。鳥羽伏見の敗戦で逃げ帰った腰抜けというイメージもあるが、時代の流れを見通したために無意味な抵抗をしなかったとも解釈されている。慶喜を徹底的に扱き下ろした作品に、佐藤雅美『覚悟の人 小栗上野介忠順伝』がある。そこでも内実は卑怯者だが、外面...
徳川慶喜は英明というイメージが一般的である。鳥羽伏見の敗戦で逃げ帰った腰抜けというイメージもあるが、時代の流れを見通したために無意味な抵抗をしなかったとも解釈されている。慶喜を徹底的に扱き下ろした作品に、佐藤雅美『覚悟の人 小栗上野介忠順伝』がある。そこでも内実は卑怯者だが、外面は格好付けている慶喜像を描いており、慶喜の英明イメージを根本的に壊すものではなかった。
Posted by