商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/11/28 |
JAN | 9784101467283 |
- 書籍
- 文庫
醜い日本の私
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醜い日本の私
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
「奴隷的サービス」と「醜と不快の哲学」が特に面白かった。ある食堂で、「72番さんです。お待たせしました!」と不快な物扱いをされたことを思い出す。「72番の札でお待ちのお客様、お待たせいたしました」だろ!この店員がいる時には、そっと店を後にする私...。 「たとえどんなによいことで...
「奴隷的サービス」と「醜と不快の哲学」が特に面白かった。ある食堂で、「72番さんです。お待たせしました!」と不快な物扱いをされたことを思い出す。「72番の札でお待ちのお客様、お待たせいたしました」だろ!この店員がいる時には、そっと店を後にする私...。 「たとえどんなによいことでも、人々の言葉が一律になってしまったら、用心しなければならないと思う。そのことを、われわれは歴史からうんざりするほど学んできたはずである」 「「他人の気持ちがわかる人」とか「他人の痛みがわかる人」というスローガンをもとに、他人の感受性を尊重する教育がなされているように見える。だが、この場合、じつは「わかる」内容は、感受性のマジョリティが「わかる」ことに限定されているのだ」
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沈黙しない正しきマイノリティーである著者の真骨頂。自分がいかに醜いもの不快なものに対し鈍感・無関心になっていたかを突きつけられた。僕も気づかぬうちに「感受性のファシズム」に支配されていたのだ。 あることを「醜い・不快だ」と思った時、そう感じることがマイノリティーの感覚だと分かって...
沈黙しない正しきマイノリティーである著者の真骨頂。自分がいかに醜いもの不快なものに対し鈍感・無関心になっていたかを突きつけられた。僕も気づかぬうちに「感受性のファシズム」に支配されていたのだ。 あることを「醜い・不快だ」と思った時、そう感じることがマイノリティーの感覚だと分かっていたとしても、そのことの正当性においてマイノリティーが潜在的、あるいは倫理的マジョリティーであることはありえるのだということを忘れずにいたい。
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2011.12.9-2011.12.16 冒頭に出てくる「日本の盛り場の原型は縁日」といふ多田道太郎の言葉が一番印象に残つてゐる。 本の題名からも分かるやうに、著者は日本の現状に批判的で、 1 ゴミ溜めのような街 2 欲望自然主義 3 奴隷的サービス 4 言葉を信じない文化 5 ...
2011.12.9-2011.12.16 冒頭に出てくる「日本の盛り場の原型は縁日」といふ多田道太郎の言葉が一番印象に残つてゐる。 本の題名からも分かるやうに、著者は日本の現状に批判的で、 1 ゴミ溜めのような街 2 欲望自然主義 3 奴隷的サービス 4 言葉を信じない文化 5 醜と不快の哲学 と続く各章では、街の乱雑さや騒音に鈍感な日本人の多数派に対する怨嗟の念が、独特の調子で繰り広げられてゐる。 繊細な感受性を持つて今の日本に生きる著者の不幸にはご同情申し上げるが、多数派の鈍感を分かち持つ者としては、不平不満に付き合ふのは一度で充分だ。 唯一、哲学者らしい第5章は、余り理解出来なかつた。
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